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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

唐桑半島遊歩道の現地調査を行いました

2016年09月20日
大船渡 坂本麻由子

台風10号は北海道・東北地方に大きな爪痕を残していきました。

被害に遭われた皆様、心よりお見舞い申し上げます。

三陸復興国立公園陸中南部地域でも、倒木や土砂崩れなどの情報も入ってきています。

その状況を確認すべく、目で足で現地調査をしていますので

今日はその様子をご報告したいと思います。

今回の調査地は、宮城県気仙沼市唐桑町。

唐桑半島の「折石」がある大釜から御崎岬までの約7キロの遊歩道「御崎巨釜半造遊歩道」です。

にょきっとそびえ立つのが「折石」です。

 

ほどよい距離とアップダウンがあり、

「波の音を聞きながらの林間ハイク」&「奇岩が続く海岸線ハイクが楽しめる」

人気のハイキングコースです。

みちのく潮風トレイルの気仙沼市区間のルート候補ともなっているので

ルートに決まった際には今まで以上にたくさんのハイカーが訪れてくれるのではと期待しています。

この巨釜と南側に位置する半造を結ぶ区間は、一部で遊歩道が崩壊しているとの情報を得て、

今回は高いところからの確認だけ行いました。この区間は現在通行止めとされています。

 

それでは調査開始です。レトロな木製看板が入口の目印です。

 

あいにくの雨でしたが、パークボランティア4名が調査に協力してくれました。

雨の重みでか、頭の上に覆い被さってくる枝葉に悪戦苦闘しながら

落枝をどかし、草枝を払いながら進みます。

 

太い折れ枝が行く手を阻みます。

のこぎりやなたでは太刀打ちできませんので、今回はくぐって通過することにしました。

その後は歩けないほどの状態の箇所もなく、踏査は完了。

十分ハイキングを楽しめると確認することが出来ました。

 

※最後にこのコースのみどころを少し。。。

奇岩が連なる海岸風景

岩場に咲くハマギク。岩場の方から山側を見渡すと一面ハマギク畑です。

その他、津波石やジオポイント(岩脈)、地元中学生のお手製立て看板などなど。

三陸復興国立公園の魅力がぎゅっと詰まったコースだと思います。

気仙沼方面へいらした際にはぜひ唐桑半島の海岸線に立ち寄ってみてください。