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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

平成28年度 愛鳥学習会

2016年05月20日
秋田 足利 直哉

 5月だというのに夏日が続いている秋田市内。暑さにはまだ慣れておらず、朝晩の気温の差が大きいので体調を崩さないように気をつけている足利です。

  

 昨日(5月19日)、秋田県事業「平成28年度 愛鳥学習会」に野鳥ガイドとして参加してきました。

 この学習会は愛鳥週間(毎年5月10日~16日)にあわせて実施するもので、毎年県内から1校を『愛鳥指定校』として指定し、愛鳥週間の目的にそって実施しているものです。今年の愛鳥指定校は南秋田郡井川町の井川小学校。この日は4年生37名が隣の五城目町にある秋田県環境と文化のむらに来て野鳥観察をしました。

 

 開会式の様子です。ここでは秋田県自然保護課の職員から愛鳥指定校の認定書、表札、双眼鏡などが授与されました。

 このあと、4班に分かれて秋田県環境と文化のむら内の散策路を歩きながら野鳥観察を行いました。天候に恵まれ気温がぐんぐん上昇していましたが、まだ午前中でしたからそれなりに野鳥たちが現れたり囀りを響かせていました。愛鳥学習会で講師をつとめるのは何度か経験していますが、秋田県環境と文化のむらで野鳥ガイドをするのは初めての事だったので、この時期の鳥相など情報不足で不安もありましたが、概ね予想通りの鳥の声が聞こえてました。こうした学習会では時間が限られた中で大勢で歩く上、ガイドの説明など話し声も絶え間なく続くので鳥の確認が少なくなる傾向がありますが、私が担当した班ではいくつかの野鳥をじっくりと観察する機会がありました。

 途中、水鳥池と秋田県鳥獣保護センターの傷病鳥獣収容施設、愛鳥山荘に立ち寄りながら学習会を行い約1時間で野鳥観察は終了しました。

   

 閉会式の様子です。児童の一人が感想を発表してくれましたが、この短い間にしっかりと勉強したことが分かる素晴らしい発表でした。

 井川小学校は国花苑という公園に隣接していて、湖沼や果樹園なども近くにあって学校の周辺でもたくさんの野鳥が観察できます。この学習会をきっかけに学校の周辺にはどんな野鳥がいるのか?などと興味を持ってくれたら、素晴らしい環境で野鳥観察が出来る事でしょう。

   

 この日、確認した野鳥はカルガモ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、クロツグミ、ホオジロ、アオジの10種(足利調べ)。このうちカルガモとコゲラは割と愛想の良い個体でじっくりと観察できました。ちなみに、これら10種全て井川小学校の周辺でも観察可能です。

  

 このが愛鳥学習会の様子は、井川小学校のFacebookにも記事が掲載されてます。こちらも併せてご覧ください。https://www.facebook.com/ikawasyo/