アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
八幡平アスピーテライン 春山開通!
2016年04月20日はじめまして。
この4月から鹿角自然保護官事務所に着任した髙橋と申します。
十和田八幡平国立公園の「八幡平地域」の秋田県側を担当しますので、八幡平や焼山、秋田駒ヶ岳などのフィールドや各イベント等で環境省のレンジャー服を見かけたらお声がけくださいね。
今年で国立公園指定60周年を迎える八幡平のイベント活動や現場の様子をお届けしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
4月15日に岩手県と秋田県を結ぶ「八幡平アスピーテライン」の開通式に行ってきました。
場所は八幡平7合目にある蒸ノ湯(ふけのゆ)ゲート前。
悪天候のため解除後すぐに封鎖され、終日通行止めとなりました。吹雪いて寒かったのですが、樹氷を形成するオオシラビソのふんわり雪化粧がキレイでした。
全線開通は翌日16日となりましたが、20日現在は積雪・路面凍結のため終日通行止めです。
お越しの際は天候と道路情報を十分にご確認ください。
開通前日の4月14日には、「八幡平地域」国立公園指定60周年記念イベント第1回「八幡平ウォーク 雪の回廊を歩こう」に参加してきました。
平日ですが、八幡平ビジターセンターのスタッフやパークボランティアのみなさんなどを含め総勢52名で8合目の田代沼から賑やかに歩行者天国の道路や雪の回廊の上を歩いていきます。
雪虫として春の季語でもある「セッケイカワゲラ」も一緒に雪上を歩いていたかもしれないですね。
除雪業者さんによると「キツネやウサギは雪の壁をぴょーんと飛び超えるが、タヌキは毎年頑張っても乗り越えれず、指の皮が剥けてしまって可哀そうだ」とのこと。
全長47キロのアスピーテラインの夜間を想像しながら、標高1560mの「大深沢展望台」へ到着。
「秋田駒ヶ岳」や「畚岳(もっこだけ)」がよく見えて歓声があがります。この「大深沢展望台」の木の看板は初代のレンジャーが手彫りしたものだそうですよ。
鳥海山や月山が見える日もありますので、ぜひお立ち寄りください。
気持ちよく歩いていくと、見返り峠駐車場のパークサービスセンターとレストハウスのバックに迫力ある秀麗な岩手山が正面に見えました。
この感動は実際の目でご覧くださいね。
お昼は春の味覚のフキノトウ味噌などの山菜たっぷりなお弁当と豚汁を頂きました。
午後からはオオシラビソの森をスノーシューで山頂を目指しました。
山頂展望台の1階には1等三角点がありますが、雪で隠れていて2階部分に到着です。
山頂から「陵雲荘」を経由して、結氷している「八幡沼」を渡って戻りました。
例年より2~3mは少ないということですが、GWまで雪の回廊は楽しめそうです。
八幡平の残雪と春をたっぷりとお楽しみください。
八幡平ビジターセンター近くの大沼では水芭蕉とエゾノリュウキンカが咲いています。