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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会(1日目)

2015年11月17日
磐梯朝日国立公園 白銀 顕

 磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会を11月7日(土)~8日(日)に、羽黒地区にて開催しました。1日目の様子を私白銀が、2日目の様子を裏磐梯自然保護官事務所の渡部アクティブ・レンジャーがお伝えします。

 磐梯朝日国立公園内には、裏磐梯地区と羽黒地区の2地区でパークボランティアがそれぞれ活動しています。この合同研修会は両地区の交流やスキルアップを図るため、毎年相互の地区で開催し、今年で6回目を迎えました。

 1日目は、2つの事例紹介を中心としたプログラムです。研修会の回を重ねることによって、お互いの地区の活動が徐々に分かってきたところで「他地域の活動も知りたい」といった声が寄せられていたため、他地域から講師をお願いしました。

 まずは、網張ビジターセンターの大堀拓主任解説員を招き、センターの取り組みや十和田八幡平国立公園八幡平地区パークボランティア(八幡平地区、南八幡平地区、岩手山地区の3地区)の活動紹介などについてお話しいただきました。普段なかなか触れる機会のない他地区の活動状況の紹介に興味津々の様子でした。とはいっても、各地区の特性に合わせた活動内容や組織の運営があるということを、私も含め、みなさん改めて感じているようでした。

 続いて、鳥海南麓自然保護官事務所の鎌田憲太郎自然保護官より「猛禽類保護センター(鳥海イヌワシみらい館)の施設紹介と取り組み」、長船裕紀自然保護専門員より「磐梯朝日公園内の希少猛禽類イヌワシの生息状況と生態」について、それぞれお話しいただきました。話の中では特に、イヌワシの食事風景(肉を飲み込むように食べていました)や繁殖行動などの生態に関する貴重な映像に、皆さんまるで獲物を捕らえるように?前のめりになって映像に引き込まれているようでした。

 さらに猛禽類の生態のあれこれを発見するため、鳥海イヌワシみらい館の体験プログラム「お鷹ぽっぽの絵付け」を体験しました。

 「お鷹ぽっぽ」は山形県米沢市に伝わる木彫玩具です。絵付けでは、タカ型に彫られた木と、図鑑などの写真をじっくり見比べながら、思い思いに絵付けをしました。その中で、猛禽類の目や嘴のつくりや、種によっての違いなど、新しい発見もあったようでした。

 1日目の研修を終えて「他の地区や施設の状況を知れて良かった」、「これまで猛禽類に関わる機会がなかったので大変よい勉強になりました。」、「活動で様々な課題があるが、仲間同志で気持ちよく頑張っていくことができるよう努力していくことの大切さを新ためて考えさせられました。」といった声が寄せられました。

 

 2日目の様子は、渡部アクティブ・レンジャーからお伝えします!