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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

晩秋の白神山地

2015年10月27日
白神山地 野原七恵

天気予報に"雪"が混じり始めて、そろそろ冬支度か...と思ってくる季節になってきました...

...が、この時期に入山者数カウンターを設置してきました。

春の雪どけと共に道路が崩れて、冬期閉鎖を解除せずに通行止めになっていた「白神ライン(県道28号)」の復旧工事が終わったそうで、10月31日に無事に開通するそうです(雪が降らなければ)。

白神ライン沿いにはいくつかの登山道や歩道の入口があります。

西目屋自然保護官事務所では、それぞれの登山口に入山者数カウンターを設置して、世界遺産地域にどのくらい人が入っているのかを調べています。

「アクセス道路が開くのであれば、登山者が来る可能性もある!」ということで、カウンターを伊藤ARが頑張って組み立てています。

冬期閉鎖までの約2週間で何人入るのか...誰も入らないのか...結果が楽しみです。

結果は1月末くらいに発表しますので、ぜひ白神山地世界遺産センターのHPもご覧ください。

http://tohoku.env.go.jp/nature/shirakami/research/check_enter/

また、一昨年から白神山地の動物相調査のための定点カメラも設置しています。

データを回収してきたところ、上の写真のカウンター(太夫峰登山口)の近くに設置しているカメラではツキノワグマが撮れていました。

カウンターを設置した場所の周りにもクマの糞がたくさん落ちていて、道路が閉鎖されて人が入っていないだけあって、クマさんたちはのびのび生活していたようです。

冬眠前で活発に動いている時期ですので、登山に行かれる方は気をつけて行かれてください。

ちなみに今の白神山地は、紅葉はすでに終わっていました。日当たりが悪い場所や低木に色づいた葉が残っているくらいです。

個人的には葉の落ちきったブナ林も好きなので、残り少ない晩秋の白神も皆さんに楽しんでもらえたら良いなと思っています。