アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
白神学習~大川トレッキング~
2015年09月14日9月8日に、西目屋小学校4年生の子どもたちと白神山地の自然を体験するために、白神山地が源流の大川周辺の生き物探しに行ってきました。
前回の春の森と何が違うのか...色々と探してきました!
ただ、今年は残念ながら、大川に行くための林道が今年の雪どけと共に崩れてしまっていて奥までバスで行くことができませんでした....
そこで、林道も探検の一つということで歩きます。道ばたにあった大きいフキを日傘にしながら歩くだけで楽しそうです。
車で通り過ぎればただの道ですが...
両脇がブナの林という自然豊かな道なので、歩いてみるとキノコや鳥の羽やクマの糞まで。色々なものが落ちていて、意外と退屈しません。歩きながらもカナヘビやカエルを捕まえたり観察したりと、色んな生き物とも出会えました。
途中でお休みしていたマムシを発見し、遠巻きに観察できたときには、
「バスからじゃ気がつかなくて見られなかったね!」と林道歩きも満喫できたようです。
クマの糞を見つけたときには
「動物の糞を調べれば、その動物が何を食べているのかが分かるよ」
と教えると、さっそく木の枝を拾ってきて、ほじくります。
この落とし物をしていったクマさんは木の実と昆虫を食べているという発見がありました。
歩き疲れたところで、歩きながら葉っぱをひろって、葉っぱでじゃんけんをして遊びました。
"大きい葉っぱが勝ち""ギザギザしている葉っぱが勝ち"などルールを自分たちで決めてじゃんけんをします。
最後にみんなの葉っぱを集めると...
ブナ林の中だけでも多種多様な葉っぱがあり、多様性があることがわかりました。
目的のブナ林まで辿りついてからは、ブナ林のトレッキングです。
すでに紅葉している葉っぱがあったり、赤い木の実がついていたりして春とは様子が違います。
大きなブナの木を発見して、ほおずりをしてみると「すべすべして気持ちいい」と言っていました。春の森で観察している子どもたちは、どれがブナの木なのかもすぐに分かるようで、学習の成果が出ていました。
まだ若いものでしたがブナの実も落ちていて、秋を感じることもできました。
帰り道は林道を戻っても面白くないので、子どもたちのリクエストを聞いて川を下ってバスまで戻ります。
最初は「冷たい!無理!」と騒いでいましたが、慣れてくると楽しくなってくるようで、歩きやすい川原があっても無駄に川の中を歩き回ります。子どもたちの驚異的な体力には驚かされます。
春の森、夏(秋)の川の体験をしたので、次は雪山の体験です。
色んな体験をして、白神山地を身近に感じてもらえれば嬉しいなと思いました。