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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

観察会『樹木医と歩く森吉の森』開催報告

2015年09月11日
秋田 足利 直哉

 去る9月6日(日)、森吉山野生鳥獣センター運営協議会行事の自然観察会『樹木医と歩く森吉の森』を実施しましたのでご報告いたします。

 この観察会は、森吉山野生鳥獣センター運営協議会と森吉山麓自然再生協議会が主催。樹木医会秋田県支部に所属する樹木医3名を講師に迎えて観察会を実施しました。この観察会は今年で3回目となりますが、毎回新しい話題を提供してくださったり、色々と資料や道具類を準備して下さる樹木医さん達は皆さんそれぞれが勉強熱心で、各方面で活躍されている方々です。

    

    

 観察会で歩いたコースはこれまで何十回(100回以上?)と歩いているであろう桃洞滝コース。すでに何処にどんな樹木があるかおよそ把握していて、よく知ってる(と思っている)コースを『樹木』をテーマに樹木の専門家である樹木医さん、それも大学の樹木医補の講座を担当されている方々と一緒に歩くと、勉強する事しきりでした。

 樹木や植物の特性や樹木が果たす役割、樹高や胸高直径などの測定など、一度は見たり聞いたりしたことがある内容はほんの序章。観察会が進むにつれてどんどんディープな内容になっていきました。これには観察会に参加された方々も私も大満足。今回参加してくださった方々は普段から山を歩き、自らも自然観察指導員としての経験を有するような方々でしたが、『今日は勉強になった』と口々に言うほどで、その内容の濃さから、むしろ地元でガイドをしている方々向けに実施しても良かった思ったほどです。

  

  

 更に樹木医さん達が活躍してくれたのは、観察会の後の植樹の時。毎回観察会の後には、森吉山麓で実施されている『森吉山麓自然再生事業』の一環で、広葉樹の植樹をしていただくのですが、今回は樹木医さんに植樹場所のデザインや植樹方法の検討までをお願いして、これまでとはちょっと違った方法で植樹を行いました。今後この場所で観察を続けていくと面白い結果が出そうな予感がしました。

  

 

 最後になりましたが、今回ご協力いただきました3名の樹木医の方々、ご参加下さいました皆様、本当にありがとうございました。森吉山麓自然再生協議会事務局として参加して下さいました秋田県自然保護課のお二方もお疲れ様でした。