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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

大潟中学校 総合学習のフィールドワーク

2015年07月06日
秋田 足利 直哉

 7月2日(木)、大潟中学校の総合学習の時間、大潟中学校3年生の生徒3人が大潟草原野鳥観察舎に勉強しに来てくれました。

  

 この日の授業は、生徒自身が興味を持ち、自ら学びたいテーマに合わせて、県内各地(大潟村内に止まらず秋田市内や由利本荘市まで行った生徒もいるとか・・)の施設を見学したり、そこに携わる職員にインタビューするというものだったようで、大潟草原野鳥観察舎には、『大潟村の農業と自然や野鳥の関係について』というテーマで、学習に取り組んでいる3人の生徒達が来てくれました。

 事前のやりとりの中で、『どんな事を質問するのか?もし準備しているのであれば、教えて欲しい。』と伝えていたところ、届いた質問は簡単に答えられそうもなく、私の手には余る物もあったので小笠原保護官にも手伝っていただき、私が回答できそうな物でもきちっと資料等に目を通しておく必要のある物ばかりで、事前準備にも力が入っていました。

 大潟村の主幹産業である農業と広大な農地やその周辺に生息する野鳥との関わりについて興味を持ってくれたのは嬉しい事です。私が回答する度に頷いたりしながら、しっかりとメモを取っていたのが印象的でした。

    

 学校から届いた文書には、大潟中学校では「未来を支える ~私達の提言~」のテーマのもと、生徒一人一人が仮題を設定し。課題解決を図る総合的な学習を展開中です。」とあります。

 この日来てくれた生徒さん達が私へのインタビューで課題を整理する情報が得られたのか?課題解決への糸口が見いだせたのか?・・・とっても気になるところです。そしてどのような解決方法を導き出すのか?私も興味津々です!!そして・・もし発表の機会があるのであれば是非、聞いてみたいと思っています。

 

 

 インタビューは1時間余りで終了。その後は観察舎2階で野鳥観察をしました。野鳥にも興味を持ってくれていて、色々な野鳥を知っているので、そこにいるのはトビかチュウヒかなんて全く説明は不要でした。。

 この日はチュウヒが何度も現れた上、観察しやすい枝にじっと止まるなど随分とサービスしてくれたように思います。生徒さん達は持参したデジカメを望遠鏡の見口部分に押し当てて、愛想の良いチュウヒの写真を何枚も撮っていました。また飛んでるチュウヒを観察しながら『わ~、超V』とチュウヒの飛行姿勢をしっかりと捉えつつ、今時の中学生らしい(?)表現で感想を言ってました。

 

 ※V字姿勢で飛ぶチュウヒ