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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

野鳥観察会+クリーンアップ活動を実施しました

2015年04月21日
秋田 足利 直哉

 大潟村のサクラ❀がほぼ満開となった4月19日(日)、平成27年度最初のふれあい活動『野鳥の楽園で暮らす野鳥たち』と『クリーンアップ大作戦』を実施しましたのご報告いたします。

 この時期、大潟草原鳥獣保護区やその周辺には繁殖のために渡ってくる"夏鳥"たちが次々と飛来し、日に日に賑やかさを増しています。

 また4月は秋田県が『あきたクリーン強調月間』として雪解け後のこの時期に地域のクリーンアップ活動を積極的に実施する事を奨励していて、更に今年は4月19日は『あきたビューティフルサンデー』と銘打って各地で一斉にクリーンアップ活動が行われる日です。

 そんな日に秋田県自然保護課、大潟村環境エネルギー室、秋田自然保護官事務所の3機関が、連携・役割分担をして大潟草原鳥獣保護区での野鳥観察会と野鳥観察舎が面した道路のクリーンアップ活動を実施しました。

 午前は野鳥観察会。講師は大潟草原鳥獣保護区管理員の加賀谷さんと京谷さん。

 始まって直ぐにチュウヒのペアによるアクロバット飛行が繰り広げられました。その後も何度も何度もチュウヒが現れてくれました。時には我々の頭上にもやってきてくれたりもしました。これほどじっくりとチュウヒの行動を観察できる機会もそう多くはありません!!

 また恐らくは今期初確認だと思われるコムクドリも観察会中に何度も確認できましたし、意外な場所にタシギがいたり、忙しく行き来するサギのコロニーで3種のサギを観察しました。

 

 この日観察できた野鳥は31種類。一見鳥の姿が無いような水辺でも2人の講師がめざとく野鳥の居場所に焦点を合わせてくれます。参加者は水辺、水路、林、芝生、上空と様々な場所に目をやりながらの観察でした。おかげで写真左下のような光景も目にすることが出来ました。

 

 午後はクリーンアップ活動。2班に分かれて観察舎前の道路を北と南に向かって道路の両側のゴミを拾い集めました。道路に近い場所でも野鳥たちが繁殖していますので、彼らが少しでも良い環境で過ごせ、繁殖活動が出来る様にと願っての活動です。

 この場所は毎年クリーンアップ活動を実施していますし、鳥獣保護区管理員さんや私が定期的にゴミ拾いをしているのですが、いっこうにゴミが無くなりません。同じ銘柄の缶コーヒーが何本も何本も捨てられていたり、家庭や仕事で出たであろうゴミが大量に捨てられていたりする光景を目にすると何とも言えない嫌な気持ちにさせられます。

 今年は燃えるゴミが23袋、燃えないゴミ類が14袋集まりました。去年は粗大ゴミレベルの物も何個かありましたのでそれに比べると減量しましたが、実際に作業をした方々からは驚きや嘆きの声が連発していました。

 この日私達が拾い集めた物は適正に処理をすれば資源となる様な物やリサイクル可能な物が大半でした。投棄されることで適正な処理や再利用が出来なくなるばかりでは無く、ゴミの処分にも費用が掛かる事になります。そんな事に考えを巡らせる人が増えて、何処に行っても道路や公園がキレイで、そこにある花や生きもの達が健康だったら、みんなが気持ちよく過ごせるんじゃ無いかな?なんて思った日曜日の報告でした。