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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

今年も研修会の講師をしました

2014年11月04日
秋田
 雨が降ったり止んだり・・スッキリしない3連休で11月がスタートしました。こんな天気が続くとき野鳥って逞しいな~って感心する今日この頃。



 新聞等でも野鳥の話題が増えてきて、冬の渡り鳥が増えてくるこの時期、秋田県自然保護課が主体となって野鳥の識別と鳥インフルエンザ対策の研修を実施していますが、今年も野鳥識別研修の講師として研修に参加しました。
 この研修は『平成26年度野鳥の識別及び高病原性鳥インフルエンザ防疫研修会』という名称で、秋田県内各地で渡り鳥の飛来調査や死亡野鳥の回収などを行う職員を対象とした研修会で、午前は渡り鳥飛来調査の為の「野鳥の識別とカウント」、午後は死亡個体回収の為の「防護服の着脱」などを実践形式で行う研修会で私は主に午前中の野鳥の識別について講師を務めさせていただきました。


 先ずは大潟草原野鳥観察舎の2階で野鳥の識別ポイントについての解説をしました。この日記でも紹介している手製のイラストを使って、ハクチョウ類、ガン類、カモ類のオスのそれぞれの特長や野外での識別ポイントなどを普段の体験を交えてお話ししました。
 後半の「野鳥のカウントの仕方」については国指定大潟草原鳥獣保護区管理員の加賀谷さんにバトンタッチして、普段実践している方法を伝授していただく形でお話ししました。


 せっかく多くのカモが飛来する大潟村にお越しいただいてましたので室内での解説の後は南の池に移動して実際に野鳥の識別とカウントを実践しました。

 秋田県では毎月1回の渡り鳥の飛来状況調査と1月中旬のガンカモ一斉調査などの調査を実施しています。参加した方々は各地の地域振興局で実際に調査を担当している方や、鳥獣保護員として日頃から現場に立っている方々でしたので研修にも真剣に取り組んでいました。

 私自身も講師としてお話ししてはいましたが、普段は一人で行っていることを人前で話すことで色々と再確認したり、気を引き締めなきゃ行けないなと感じるとこもあり、有意義な研修となりました。
 

 参加された皆さんがこの研修で何かを得られて、この後の調査の場で役に立つ事があれば幸いです。またもし調査をする中で質問したいことが出てきたら何なりと遠慮無くご連絡していただければ、できる限りの対応をさせていただきます。

 私も数日後には環境省が国指定鳥獣保護区などで毎月上中下旬の3回実施している渡り鳥の飛来調査を実施する事になってます。今回、皆様に色々とお話しした以上、より一層精度の高い調査を目指さないといけないなと思ってます。