アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
森吉山麓コウモリ観察会
2014年09月11日
秋田
9月6日(土)、森吉山野生鳥獣センターを拠点に『森吉山麓コウモリ観察会』があり、スタッフとして参加してきました。
この観察会は森吉山コミュニティFM開局準備会が主催し、森吉山野生鳥獣センター運営協議会と森吉山麓高原自然再生協議会が共催という体制で実施され、NPO法人コウモリの保護を考える会の協力を得て実施されました。
秋田県内で参加者を公募してコウモリの観察会が実施されるのは、おそらくは初めての事だったかと思います。そんな記念すべき観察会は普段にも増して安全を最優先に考えて、事前準備もスタッフも充実の体制で、万難を排し万全の体制で臨みました。
さて、前置きが長くなりましたが・・・スタッフも参加者も全員がコウモリに興味津々の観察会の様子をお伝えします。
コウモリが活動を始めるのは日没後です。そこで観察会は日没のちょっと前の午後6時スタート。先ずは森吉山野生鳥獣センター内で、コウモリの保護を考える会の事務局・作山さんが講師となってコウモリに関する基本知識や秋田県内のコウモリ情報など日頃から地道に活動されている方々にしか分からない貴重な情報も惜しげも無く話していただきました。
通称:紙芝居を使ったり、ホワイトボードを使ったり、スライドを使ったりしながらコウモリについて色々と教えていただきました。参加された皆さんは写真を撮ったり、録音したり、写真撮影しながら熱心に話を聞いていました。一番後から見ていた私には「ほぅほぅ」とうなずく頭や、メモを取る後ろ姿が確認できましたが、これまでこんなに熱心に話を聞いていただけた観察会は記憶にありません。
館内の講話で知的好奇心に火がつき、いよいよ野外に出てのコウモリ観察です。スタッフとしては安全管理に気が抜けない時間の始まりでもありました。
森吉山野生鳥獣センターにはユニバーサル通路が設置されていますので、段差のあるコースを避けてそちらを移動。省エネのため普段は消灯している屋外灯も照らし、車のライトも使って移動中の安全を確保しました。
そんな中、バットディテクターを手にした参加者達はコウモリ達の声を聞こうと暗闇の向こうにアンテナを向け、ある人が『あっ聞こえた』というと一斉にその方向に向けて、自分の手の中から聞こえてくるコウモリの出す音を聞いていました。
勿論、野外での観察中も丁寧な解説があり、聞こえた音についての解説などもあって参加者からは『超楽しい^^』という感想が聞かれました。特にバットディテクタ-から聞こえる音の間隔が徐々に短くなって連続して聞こえる『バズ音』が聞かれたときには『今、コウモリが餌を食べたんでしょ?』と目を輝かせているのが印象的でした。
森吉山野生鳥獣センター運営協議会では森吉山鳥獣保護区の多様な生きものとその生きもの達を観察する様々な視点に注目して観察会を企画・実施していますが、多様な生きものは夜の森にも生息しています。そんな事を体験できた観察会でした。参加者から『これしか歩かないの?』という声が聞かれるほど森吉山野生鳥獣センターの目と鼻の先のような場所でも夜の森には普段出会えないような生きもの達が活動しているのです。
しかし前段でも言ったように、普段以上に万全の体制をもって実施可能となった観察会です。野外には様々な危険がある事も忘れてはいけません。夜であれば尚更のこと。個人的に夜の森に出かけるようなことは絶対にしないでください!!
残念ながらコウモリを間近で直接目にすることは出来ませんでしたが、一瞬ではありますがコウモリが飛ぶ姿を確認できたり、音を頼りに確かにそこに居ることを感じられた観察会が終わると、中にはバットディテクタ-の購入を検討したり、講師の方に教えていただいたスポットに行ってみたくなった方もいました。そしてスタッフも参加者も全員が『うちの周りでも観察してみよう』という気になっていたようです。私も『○○に行きましょうよ』と誘っていただきました。
今回参加いただいた方々が観察会が始まる前よりも観察会が終わってからの方がコウモリに対する興味・関心が高まったと感じられる観察会にスタッフとして参加できて嬉しく思います。
最後になりましたが、主催した森吉山コミュニティFM開局準備会の事務局、スタッフ参加してくれた森吉山麓高原自然再生協議会の事務局の皆様、大変お疲れ様でした。事前準備から観察会講師・生息調査・スタッフ参加など強力なご協力を頂いたNPO法人コウモリの保護を考える会の皆様、本当にありがとうございます。また網張ビジターセンターからもご協力を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。どうもありがとうございました。
この観察会は森吉山コミュニティFM開局準備会が主催し、森吉山野生鳥獣センター運営協議会と森吉山麓高原自然再生協議会が共催という体制で実施され、NPO法人コウモリの保護を考える会の協力を得て実施されました。
秋田県内で参加者を公募してコウモリの観察会が実施されるのは、おそらくは初めての事だったかと思います。そんな記念すべき観察会は普段にも増して安全を最優先に考えて、事前準備もスタッフも充実の体制で、万難を排し万全の体制で臨みました。
さて、前置きが長くなりましたが・・・スタッフも参加者も全員がコウモリに興味津々の観察会の様子をお伝えします。
コウモリが活動を始めるのは日没後です。そこで観察会は日没のちょっと前の午後6時スタート。先ずは森吉山野生鳥獣センター内で、コウモリの保護を考える会の事務局・作山さんが講師となってコウモリに関する基本知識や秋田県内のコウモリ情報など日頃から地道に活動されている方々にしか分からない貴重な情報も惜しげも無く話していただきました。
通称:紙芝居を使ったり、ホワイトボードを使ったり、スライドを使ったりしながらコウモリについて色々と教えていただきました。参加された皆さんは写真を撮ったり、録音したり、写真撮影しながら熱心に話を聞いていました。一番後から見ていた私には「ほぅほぅ」とうなずく頭や、メモを取る後ろ姿が確認できましたが、これまでこんなに熱心に話を聞いていただけた観察会は記憶にありません。
館内の講話で知的好奇心に火がつき、いよいよ野外に出てのコウモリ観察です。スタッフとしては安全管理に気が抜けない時間の始まりでもありました。
森吉山野生鳥獣センターにはユニバーサル通路が設置されていますので、段差のあるコースを避けてそちらを移動。省エネのため普段は消灯している屋外灯も照らし、車のライトも使って移動中の安全を確保しました。
そんな中、バットディテクターを手にした参加者達はコウモリ達の声を聞こうと暗闇の向こうにアンテナを向け、ある人が『あっ聞こえた』というと一斉にその方向に向けて、自分の手の中から聞こえてくるコウモリの出す音を聞いていました。
勿論、野外での観察中も丁寧な解説があり、聞こえた音についての解説などもあって参加者からは『超楽しい^^』という感想が聞かれました。特にバットディテクタ-から聞こえる音の間隔が徐々に短くなって連続して聞こえる『バズ音』が聞かれたときには『今、コウモリが餌を食べたんでしょ?』と目を輝かせているのが印象的でした。
森吉山野生鳥獣センター運営協議会では森吉山鳥獣保護区の多様な生きものとその生きもの達を観察する様々な視点に注目して観察会を企画・実施していますが、多様な生きものは夜の森にも生息しています。そんな事を体験できた観察会でした。参加者から『これしか歩かないの?』という声が聞かれるほど森吉山野生鳥獣センターの目と鼻の先のような場所でも夜の森には普段出会えないような生きもの達が活動しているのです。
しかし前段でも言ったように、普段以上に万全の体制をもって実施可能となった観察会です。野外には様々な危険がある事も忘れてはいけません。夜であれば尚更のこと。個人的に夜の森に出かけるようなことは絶対にしないでください!!
残念ながらコウモリを間近で直接目にすることは出来ませんでしたが、一瞬ではありますがコウモリが飛ぶ姿を確認できたり、音を頼りに確かにそこに居ることを感じられた観察会が終わると、中にはバットディテクタ-の購入を検討したり、講師の方に教えていただいたスポットに行ってみたくなった方もいました。そしてスタッフも参加者も全員が『うちの周りでも観察してみよう』という気になっていたようです。私も『○○に行きましょうよ』と誘っていただきました。
今回参加いただいた方々が観察会が始まる前よりも観察会が終わってからの方がコウモリに対する興味・関心が高まったと感じられる観察会にスタッフとして参加できて嬉しく思います。
最後になりましたが、主催した森吉山コミュニティFM開局準備会の事務局、スタッフ参加してくれた森吉山麓高原自然再生協議会の事務局の皆様、大変お疲れ様でした。事前準備から観察会講師・生息調査・スタッフ参加など強力なご協力を頂いたNPO法人コウモリの保護を考える会の皆様、本当にありがとうございます。また網張ビジターセンターからもご協力を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。どうもありがとうございました。