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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

第3回井戸岳植生復元

2014年08月20日
十和田
みなさま、こんにちは。
十和田自然保護官事務所の大野です。

8月9日(土)に第3回井戸岳植生復元作業を関係機関の方々計13名で行ってきましたので、ご紹介します。
前日まで雨が降り続いており、当日の天気が心配されましたが、雨はピタッと止み、曇り空なものの、青空も垣間見える天気になりました。


(左)毛無岱 / (右)イワギキョウ

山頂へ向かう途中にある毛無岱ではキンコウカが咲いていて辺りが黄色く染まっていました。
この辺りは平らな木道が続き、周りの景色やその時々の植物をゆっくり見ながら歩けるので、
個人的に毎回楽しみにしている場所です。


(左)井戸岳からの眺め / (右)作業の様子

10時半に大岳避難小屋へ到着し、作業の打合せをした後、10分ほど歩き、
いよいよ井戸岳での作業開始です。


(左)調査の様子 / (右)イワブクロの芽

調査区内の植物がどのくらい成長しているか前回の結果と比べながら植生調査を行います。
調査中、イワブクロの芽が出ているのが見られました。調査に同行したのは今回が初めてでしたが、
新たな芽吹きが見られ、嬉しくなりました。


(左)修復作業の様子 / (右)播種の様子

施設の修復作業や、調査区へ種子の播種も行いました。
※前回の畑中ARの記事でもお知らせしていましたが、今回行った種子の播種については、許可を得ており、国立公園特別保護地区では許可なく種子を播種することは禁止されています。



下山中、仙人岱の水場でヒメネズミが見られました。
右手に怪我のあとが見られ、そのせいであまり遠くへ行けないのではないか、とパークボランティアの方が話してくれました。じっとしていると足元まで寄ってくるほど警戒心が少なく、少し心配です。



最後に八甲田大岳山頂からの眺めです。曇り空でしたが、雲海がとてもきれいでした。

参加者の皆さま、作業お疲れさまでした。
次回の第4回井戸岳植生復元作業も宜しくお願い致します。