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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

夏休み恒例 子ども向けプログラム AR担当分

2014年08月08日
秋田
 今日で4日連続の雨降りとなった秋田市内です。県内各地では夏祭りの真っ最中ですが今年は雨にたたられて・・・。週末は台風被害の心配もあります。最新の情報を入手して早め早めの安全対策をしましょう。



 さて、この時期恒例となった森吉で活動するNPOの子ども向けプログラム。森吉山野生鳥獣センター運営協議会も共催し、毎年アクティブレンジャーが半日のプログラムを担当します。
 今年は、8月3日~8月6日で実施した『ふるさとサマーキャンプ2014』と8月6日~8月8日まで実施した『あきた野生生物ジュニアレンジャー』という2つの企画に参加した小学生約30名を対象に8月6日の午前中に『レンジャーと一緒に野鳥観察』というプログラムを担当しました。


 国指定森吉山鳥獣保護区内でキャンプしながら野外活動体験や野生生物への理解を深める目的で集まった秋田市内をはじめ、地元北秋田市や千葉県や東京都からも参加している小学生達に野鳥観察の指導をするというもの。
 リアクションのいい子ども達を相手に野鳥観察を指導をするのはとても楽しく私も楽しみにしていましたが・・・8月6日は朝から雨。。しかも結構激しく降っていました。出来れば雨が止んで欲しいんだけど・・・という期待はあっけなく吹き飛びました。
 でもまぁそれは予想していたこと。事前に天気予報を入念にチェックしていましたから当日雨が降ることも想定済み。室内で双眼鏡の操作やぬいぐるみを使っての模擬野鳥観察などを企み、それだけでは足りないのでスライドなども用意して、準備万端で現地へ到着しました。


 すると・・・アクシデント発生!!!なんと映写機が無い!!この日は午後のプログラムでも使うはずなので、映写機が無いと大変な事になります。NPOスタッフが方々を捜索したところ、ここから小一時間離れた場所にあることが判明。。でも私の担当プログラムには間に合いそうもありません・・・。これは流石に参りました・・。でも子ども達を前に『出来ない』とは言えません。
 そこで急遽、場所を私のホームである森吉山野生鳥獣センターに変更していただいて、館内で模擬野鳥観察を指導することにしました。


 センターに集合してくれた小学生達+スタッフ。私的にはかなりのハンデを背負ってのプログラム担当で相当緊張しました。頭の中では色々とシミュレーションもしていましたが、私が一番緊張していました。


 森吉山野生鳥獣センターの中にある物は全て使いました。館内で一番目立つ壁画も!


 館内各所に点在している常設展示のバードカービングも!!


 現在開催中の「夏休み特別企画展」も使わせていただきました!!!


 でも正直・・・上手くこなしたとは言えません。一時は収拾がつかなくなってしまったこともありましたし、時間を繋ぐのに精一杯でキチンと指導できたか?怪しいものです。
 雨の備えはしていたつもりでしたが、トラブルへの備えが不足していました。。まだまだ実力が足りません。反省です・・・。

 お昼になって、『ありがとうございました』と元気に挨拶をしてくれた子ども達を見送りながら、多少は救われた気持ちになりながらも「どうすれば良かったのか?」色々と考えていました。備えあれば憂い無し!!プログラム等を担当する際には様々な事を想定して、担当する時間の倍以上のネタを準備し、前職なども含めてかなりの経験も積んできたつもりでしたが、なかなか全てうまくはいかないものですね。。

 これもまた良い経験!!次はトラブルも想定して、ネタを充実させようと思っています。
 自分でフォローするのもなんですけど・・・参加してくれた子ども達はそれなりに喜んでくれた子もいましたし、色々と質問してくれてかなり興味を持ってくれた子もいました。『次は晴れた日に早起きして野鳥を見ようね』って約束もしました!いつかその約束を果たせたら良いなと思う足利でした。