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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

グリーン復興プロジェクト みちのく潮風トレイル開通記念プレイベント

2013年09月02日
宮古
 みなさん、こんにちは。 お盆が過ぎ暑さが和らいできました。
さて、今回は週末に開催した「みちのく潮風トレイル」の開通記念プレイベントについて2回に分けて紹介します。

みちのく潮風トレイルとは・・・
東日本大震災からの復興に資するために、環境省で掲げた「グリーン復興プロジェクト」の7つの大きなプログラムのうちの1つで、青森県八戸市の蕪島から、福島県相馬市松川浦までを対象に設定する長距離自然歩道です。
地域の暮らしや文化、震災の爪痕を感じながら歩いて旅をする道で、利用者と地域の人々、南北に長い被災地を結びつけることを目指しています。

 これまでの日記で、久慈市でのワークショップの様子を紹介しましたが、いよいよ開通にむけて一部予定されているルートを、実際に皆さんに体験してもらう日がやってきました。

 8月24日は、地元久慈市と隣町洋野町に協力いただいて、「みちのく潮風トレイル開通記念プレイベントin久慈」を行いました。


 千葉岩手県副知事、山内久慈市長、鈴木俊一衆議院議員、秋野環境大臣政務官、より挨拶がありました。



 
 続いては、一般公募で決定した「みちのく潮風トレイル」。愛称の部で最優秀賞を受賞した「あおぞらさん」への表彰が行われました。環境省白石地球環境審議官より表彰状と花束の贈呈があったあと、あおぞらさんからは、この名前を考えた時の想いがのべられ、会場は拍手に包まれました。
シンボルマークについてはこちら→http://www.tohoku-trail.go.jp/news/view/18

 次は、トレイルに適した歩き方と装備、ファッションの紹介です。
ここでは、地元市役所、役場や、環境省の職員がモデルとなってファッションショーを行いました。
トレッキングシューズや、パンツ、シャツなど、機能性と見た目を兼ね揃えたトレイルアイテムを着こなしたウルトラモデルがポーズを決め、会場が一気に盛り上がりました。

 

 トレイルマークを表現したポーズ、ボルト選手のようなかっこいいポーズ、女の子らしく可愛らしいポーズをきめたウルトラモデル達です!

 ファッションショーが終了すると、この日の最後のプログラム、パネルディスカッションを行いました。「みちのく潮風トレイルのこれからを考える」をテーマに、パネリストが討論をします。パネリストは文教大学国際学部 海津ゆりえ先生、三陸鉄道株式会社代表取締役社長の望月氏、山内久慈市長、日當洋野副町長、株式会社モンベル広報部の半田氏の5名です。コーディネーターは、岩手大学農学部の山本清龍先生です。山本先生は、トレイルの路線検討のワークショップにも何度も参加していただき、みちのく潮風トレイルに関わってきた専門家です。

 



 

 東日本大震災から地域が元気になるようにと復興に向けて、何度も現地に足を運びエコツーリズムを通じて活動をしてくださっている海津先生、地元の生活や、観光の足として三陸鉄道の復旧にご尽力されている望月氏、地元の現状をよく知り、地域住民の代表でもある山内久慈市長、日當洋野副町長、国内外でロングトレイルを経験し、東日本大震災ではアウトドア義援隊に所属して活動してくださった半田氏、それぞれの立場や経験から意見が出されました。

 この日約150名の方が久慈市会場に来場してくださいました。
いよいよ明日は、実際に検討されているルートを歩きます!私達は25日のウォークイベントを楽しみに、この日のプレイベントを終了しました。