アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
「はやおきバードウォッチング」の講師をしてきました
2013年08月16日
秋田
ちょっと前の話になりますが、8月7日(水)に地元NPO法人冒険の鍵クーンが主催する『あきた野生生物ジュニアレンジャー』という企画の一コマ、「はやおきバードウォッチング」で講師をしてきました。
環境省の事業で『子どもパークレンジャー』がありますが、それと似たような事業を地元のNPO法人が主催して行っており、昨年度から実施しているようです。今回は秋田県内各地から14名の小中学生達が参加していました。
8月6日(火)~8月8日(木)の日程で森吉山麓高原を会場に、そこに棲む野生生物の実際の姿や彼らの残した痕跡を観察する事を主眼としています。その中で私は野鳥観察を担当し、哺乳類は獣医師でマタギ(見習い)でもある方が担当しました。
一日の中で野鳥が最も活発に活動する時間帯と言えば早朝。特に日の出前後には鳴き声が多く聞かれるほか、日が昇ると猛禽類などが上空を旋回する様子が観察できますので、その時間帯に合わせて観察を行いました。
早朝5時。子ども達は朝から元気いっぱいです。動物に興味のある子ども達も多く双眼鏡やスコープの扱いも直ぐに覚えていました。
私は朝4時にそっと起き出して外の様子を直前下見。4時15分から4時45分までの30分間で10種類以上の野鳥を確認できました。これは期待できそうだと思ったのですが・・・。
しっかりと姿を観察できたのはハシボソガラスとホオジロの2種類のみ。あとは鳴き声や飛び去る姿を短時間観察できただけとちょっと残念な結果になってしまいました。
とはいえ!バードウォッチングはその気になればいつでも可能です。他のプログラムの最中でも、食事をしながらでも、移動中でもそこに野鳥さえいれば観察可能です。
その後も朝食後の休憩時間や午前のプログラム実施中や移動中も”ながらバードウォッチング”を実施して上空を旋回するクマタカやハチクマなどの猛禽類も観察することが出来、最終的には20種類の野鳥を観察することが出来ました。
午後は森吉山野生鳥獣センターに移動して、「ツキノワグマのトラック(痕跡)探し」のレクチャーの後、実際に森の中を散策しました。
講師の方が、ツキノワグマが残す痕跡にはどんなものがあるか解説中です。
森吉山野生鳥獣センターの「森の小径」と題した誘導路には実物大のツキノワグマの足跡も点々と続いていますし、熊棚と呼ばれる食事の痕跡もありますので事前学習もバッチリです。
この後、森の中ではツキノワグマが残した歯形や爪痕のほか体毛も見つけたようです。
今回改めて、実物を見たときに子ども達が見せる素直なリアクションに触れて地域の自然や野生生物とのふれあい体験の大切さを感じました。野鳥などは実際に触れ合える距離での観察は出来ないのですが、自分が手にした双眼鏡に大きな翼とくっきりとしたタカ斑が見えたときや、囀る小鳥の姿を見たときの引き込まれていく様子や嬉しそうな顔をみると、本当にこの取り組みの大切さを実感します。
今回参加した14名の子ども達はきっとこれからも野生生物に興味を持ち続けてくれるだろうと思います。そして自分たちの周りには色んな生きものが暮らしていることを気付いてくれた彼らはこの体験でまたひとつ成長したんじゃないかな?と感じています^^
環境省の事業で『子どもパークレンジャー』がありますが、それと似たような事業を地元のNPO法人が主催して行っており、昨年度から実施しているようです。今回は秋田県内各地から14名の小中学生達が参加していました。
8月6日(火)~8月8日(木)の日程で森吉山麓高原を会場に、そこに棲む野生生物の実際の姿や彼らの残した痕跡を観察する事を主眼としています。その中で私は野鳥観察を担当し、哺乳類は獣医師でマタギ(見習い)でもある方が担当しました。
一日の中で野鳥が最も活発に活動する時間帯と言えば早朝。特に日の出前後には鳴き声が多く聞かれるほか、日が昇ると猛禽類などが上空を旋回する様子が観察できますので、その時間帯に合わせて観察を行いました。
早朝5時。子ども達は朝から元気いっぱいです。動物に興味のある子ども達も多く双眼鏡やスコープの扱いも直ぐに覚えていました。
私は朝4時にそっと起き出して外の様子を直前下見。4時15分から4時45分までの30分間で10種類以上の野鳥を確認できました。これは期待できそうだと思ったのですが・・・。
しっかりと姿を観察できたのはハシボソガラスとホオジロの2種類のみ。あとは鳴き声や飛び去る姿を短時間観察できただけとちょっと残念な結果になってしまいました。
とはいえ!バードウォッチングはその気になればいつでも可能です。他のプログラムの最中でも、食事をしながらでも、移動中でもそこに野鳥さえいれば観察可能です。
その後も朝食後の休憩時間や午前のプログラム実施中や移動中も”ながらバードウォッチング”を実施して上空を旋回するクマタカやハチクマなどの猛禽類も観察することが出来、最終的には20種類の野鳥を観察することが出来ました。
午後は森吉山野生鳥獣センターに移動して、「ツキノワグマのトラック(痕跡)探し」のレクチャーの後、実際に森の中を散策しました。
講師の方が、ツキノワグマが残す痕跡にはどんなものがあるか解説中です。
森吉山野生鳥獣センターの「森の小径」と題した誘導路には実物大のツキノワグマの足跡も点々と続いていますし、熊棚と呼ばれる食事の痕跡もありますので事前学習もバッチリです。
この後、森の中ではツキノワグマが残した歯形や爪痕のほか体毛も見つけたようです。
今回改めて、実物を見たときに子ども達が見せる素直なリアクションに触れて地域の自然や野生生物とのふれあい体験の大切さを感じました。野鳥などは実際に触れ合える距離での観察は出来ないのですが、自分が手にした双眼鏡に大きな翼とくっきりとしたタカ斑が見えたときや、囀る小鳥の姿を見たときの引き込まれていく様子や嬉しそうな顔をみると、本当にこの取り組みの大切さを実感します。
今回参加した14名の子ども達はきっとこれからも野生生物に興味を持ち続けてくれるだろうと思います。そして自分たちの周りには色んな生きものが暮らしていることを気付いてくれた彼らはこの体験でまたひとつ成長したんじゃないかな?と感じています^^