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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

夏の自然体験会「川ガキ集まれ!」

2013年08月14日
白神山地
8月1日に白神山地世界遺産センター藤里館で毎年恒例になりました、藤琴川に親しむ子どもたちの集い「川ガキ集まれ!」を開催しました。

地元藤里町の子や、藤里町との交流事業で来ている埼玉県川口市の子たちが参加してくれました。
また、今年は白神山地が遺産登録20年ということもあり、秋田県の各地からの参加のほか、帰省を利用して遠く大阪から参加してくれた子もいました。

当日はあいにくの天気で、朝からパラパラと雨が降ったり止んだりしていましたが、せっかくなら生き物観察くらいさせてあげたい!という思いで開催しました。

開会式では齋藤自然アドバイザーからのお話がありました。



川に入るときに注意事項のほか、藤琴川は白神山地を源流とし、アユや多くの生き物が住んでおり、白神山地の恵みをたくさんいただいているという話を聞きました。

みんなで体操をしてから遺産センターの目の前にある藤琴川へ移動。
まずは、小さい用水路でアユのつかみ取り体験をしました。



なかなか難しいようで数人で協力して追い込んでいました。
捕まえることができた子は大喜びで、他の子たちにコツを教えてあげていました。
捕まえたアユは塩焼きにしてもらい、昼食と一緒に美味しくいただきました!

その後、藤琴川の水量の少ない場所へ移動し、生き物観察を行いました。



お父さんたちも一緒に川に入り、捕まえた生き物の名前を教えてくれたりしていました。
けっこう冷たい水でしたが、子どもたちは元気で水に入ったり、石をひっくり返して川虫を探したりしていました。

皆で頑張った結果、トビゲラやヤゴといった昆虫、ヤマメやカジカといった魚、カジカガエルなど多くの種類の生き物を観察することができました。
一緒の水槽に入れていたため、ヤゴがオタマジャクシや他の川虫を食べようとしていたのは、小さい子どもたちには少し衝撃的なようでした。

観察会を通して、実際にこのような多くの生き物たちが生息している川を体験したことで、白神山地からくる川の豊かさや、生き物同士の繋がりを感じてもらえたのではないでしょうか。
参加してくれた子どもや、一緒に生き物観察をしてくださったお父さんお母さんたちも楽しんでくれたようでした。
「ぜひ、また来年も参加したい!」という声をいただき、私たちもとても嬉しかったです。

夏の観察会は終わってしまいましたが、藤里館では現在、「アクティブ・レンジャー写真展“いきもの”」を開催中です。
今年度は、写真展と一緒に「白神山地世界遺産20周年パネル展」も開催しています!
白神山地の概要やお勧めスポットのパネル、白神山地の生き物たちや景色を紹介しています。
写真やパネルを通して白神山地のことを知っていただければと思っています。
夏休みを利用して、白神山地にいらっしゃる際には、ぜひお立ち寄りください。