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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

自然観察会『樹木医と歩く森吉の森』を実施しました

2013年07月09日
秋田
 外出時は傘が必需品の秋田市内です。雨が降っているのに気温が高く、非常に不快な天候です。秋田県内では大雨による河川の増水や土砂崩れなどが起きているようです。最新の気象情報に基づいて適切に行動しましょう。


 さて、7月7日(日)。森吉山鳥獣保護区で自然観察会『樹木医と歩く森吉の森』を開催しました。主催は森吉山野生鳥獣センター運営協議会と東北地方環境事務所。共催が秋田県と森吉山麓高原自然再生協議会。協力が日本樹木医会秋田県支部と国民宿舎森吉山荘という体制で実施しました。


 梅雨まっただ中、チェックする天気予報が日に日に変わり当日の開催に不安を感じていましたが、当日の朝方で雨は一旦休止し、午後には晴れ間ものぞくという絶好の観察会日和りでした。

 今回の観察会のテーマは『樹木』。豊かなブナ林が広がる森吉の森の樹木を観察するため、専門家である樹木医の方々に講師を務めていただきました。






 今回の観察会には5名の樹木医さんが協力してくださり、随所で身振り手振りを交えて詳細を説明して頂き、とても面白く分かりやすく解説をしてくださいました。

 参加者からは『身近な樹木もプロの解説で観察すると新しい発見がイッパイだね』とか『木は興味があって勉強していたつもりだったけど知らない事がこんなにあったのかと驚いた』とか『歩き慣れたコースも視点が変われば見え方が変わるね』等といった感想が聞かれました。参加された方々も満足してくださったようですし、主催側としてはこの感想が聞きたくて企画した観察会でしたので大満足の観察会でした。

 私自身もとても楽しみにしていた観察会で、勉強する意欲満々で参加しましたが、観察会中に取ったメモがフィールドノート4ページ分に達したのには自分でも驚きました。アクティブレンジャーとして多少は樹木について勉強もし、知識も蓄えてきたつもりでしたが、まだまだ知らない事が沢山ありました。多分7割以上は初めて聞いた話だったと思います。
 新たな知識が次々と!!目からうろこが落ちました!!私は運営側でしたが、非常に勉強になりました。
 

 今回の観察会では内容だけでは無く、運営面でも参考になりそうなことが沢山ありました。
 私が特に感心したのが観察ツールです。
 上写真の①と②はホワイトボードです。しかも①は自作品とのことです。この物自体は定番ツールかも知れませんがその使い方は参考になりました。③は長大な指示棒。高いことろの解説では大活躍でした。④は年輪観察の時に活躍していた曲尺とメジャー。⑤は樹皮の解説の時に活躍していたゴムです。更には双眼鏡やルーペも大活躍していました。単に沢山のツールを使うのではなくその効果的な使い方は見事でした。

 
 今回の観察会にご参加いただきました皆様、そして講師を務めてくださった日本樹木医会秋田県支部の皆様、どうもありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。



 そして・・・
 観察会で満足した後は、温泉で身も心も爽快になっていたくべく、国民宿舎森吉山荘さんにご協力いただき、観察会参加者への温泉入浴料割引のサービスをご提供いただきました。森吉山野生鳥獣センター運営協議会主催の観察会に合わせた『宿泊プラン』も設定されているそうです。

 次回の観察会は7月28日(日)です。是非ご参加ください。