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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

オオハンゴンソウ駆除作業の説明会

2013年07月08日
十和田
みなさん、こんにちは。
最近、雨や曇りが多い十和田です。梅雨明けはもう少しお預けのようです。

さて、みなさんは「オオハンゴンソウ」という植物をご存じでしょうか?
オオハンゴンソウはキク科の多年生草本で黄色いヒマワリのような花をつけます。また、草丈が3.0mほどまで伸びたり、種子だけでなく、地下茎で繁殖します。地下茎からはアレロパシーを放出し、他の植物や自身の種子が発芽することを抑制させる特殊能力を持った植物で、明治時代に鑑賞用としてアメリカから輸入されました。
しかし、脅威的な繁殖力を持つことから日本の特定外来生物に指定されています。


十和田八幡平国立公園では、オオハンゴンソウによって在来植生に影響が出始めているため、駆除作業がおこなわれています。
今年は7月18日(木)に行う予定ですが、地域の中学生にもお手伝いしてもらおうと、先日事前学習会をおこないました。


事前学習会ではまず、駆除予定のオオハンゴンソウを例に外来生物とはどのようなものか、それに関わる外来生物法ではどんな規制や罰則があるのか、他の地域ではどのような取り組みがおこなわれているのか、を説明しました。
また、オオハンゴンソウの駆除作業に伴い、駆除方法や駆除する際の注意事項などについてお話ししました。

外来生物は駆除するだけではなく、被害を拡大させないために予防することが大切です。
外来生物をむやみに持ち込まないこと、ペットは終生飼養すること、外来生物を他の地域に持っていかないこと、が被害を予防することにつながります。
どの生物が外来生物なのか、駆除対象になっているのかは下記を参照してください。
環境省外来生物法:http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html

【お知らせ】アクティブレンジャー写真展について
十和田ビジターセンターではいきものを題材として7月1日~7月31日まで、酸ヶ湯インフォメーションセンターでは風景を題材として7月1日~8月31日まで写真展を開催しています。
ぜひお越しください。