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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

三陸の浜辺

2013年06月26日
宮古
=報告=
 前回紹介した「ふるさとの山を登ろう」の、遠足は6月18日の当日雨天のため、7月3日に延期になりました。7月3日は、予定が合わず残念ながら一緒に歩くことはできませんが、きっと楽しい発見をしてきてくれると思います!

三陸の浜辺
 みなさん、こんにちは。
 今日は、自然ふれあいイベントの事前調査で栃内浜にいってきました。地元では「とっちょない」と呼ばれ、昔はここの浜で潜ったり海産物を食べたりして遊んでいたそうです。浜辺を歩くと貝殻や昆布などが打ち上げられて、海の生き物の豊かなことがわかります。海の中だけでなく、ここにはハマナスがたくさん咲き、6月になると浜辺をさわやかな香りが海風にのって漂ってきます。
そんな栃内浜は建物や人口的なものがひとつもなく、美しい浜でしたが沢山あった木々は、なぎ倒され、東日本大震災では大きな被害をうけた浜のひとつです。

 震災直後は、あまりの変わりように愕然としましたが昨年から少しずつ見られる花の種類や株も増え、現在では、このようになりました。昨年よりも、花々を咲かす植物の株が増えているのを確認して安心しました。
ハマナス、ハマエンドウ、ハマヒルガオが見頃を迎えていました。三陸の浜辺は今から楽しい時期です。
震災で株が減ってはいますが、浜辺に咲く可愛らしく、美しい花の姿は心惹かれます。ぜひ、三陸においでください。今からは海産物も美味しい季節です!


【写真紹介】 


ニッコウキスゲ・ハマナス・ハマエンソウ・ハマヒルガオの他にも、海浜植物が花を咲かせています。



浜の震災前と震災直後の様子です。
震災前(写真上)2009.07.11撮影
震災後(写真下)2011.03.24撮影





(写真上) 2011.06.24撮影
(写真中) 2012.06.27撮影
(写真下) 2013.06.17撮影

 
少しずつ緑が増えてきているのがわかります。
ちなみに・・・今回撮影した時は、濃い霧に包まれていました。三陸の6月、7月はこのような天候が多くなります。そして海側と宮古市内でも天候が変わるのです。

【イベントのお知らせ】
 植生豊かな栃内浜に戻って欲しいということで、ビジターセンターでは「陸中海岸の浜辺に再び花をプロジェクト」を計画し、7月20日(土)に清掃活動のイベントを行います。詳しくは浄土ヶ浜ビジターセンターHPをご覧下さい。
 →http://www.jodogahama-vc.bz-office.net/