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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

漂着ゴミ調査に協力してきました

2013年06月19日
秋田
 『今年は暑いし、雨が少ないですね~』と額の汗を拭いながらの挨拶が続いていましたが、昨日今日は久しぶりにまとまった雨が降った秋田市内です。


 本日、男鹿市の戸賀湾にて第二管区海上保安本部 秋田海上保安本部が海上保安協力校である男鹿市立北陽小学校と実施した『漂着ゴミ調査』に秋田自然保護官事務所の2名で協力してきました。

 調査は北陽小学校の5年生と6年生の児童26名が6班に分かれて、男鹿市北浦地区の戸賀湾内の砂浜に漂着した様々なゴミを『そのゴミは何処から来たのか?』を考えて日常生活から出たゴミ、漁業や水産業で発生したゴミなどに分類し、更にその中でも食品包装類や飲用ボトル等々細かに分類し、燃えるゴミと燃えないゴミに分けて袋に集めていきます。


 写真左上から時計回りに・・・
①男鹿市の戸賀公民館に集合し、海上保安本部の担当職員から調査の説明を受けている様子。
②ゴミ袋を持って海岸に向かう児童達。
③この日は地元テレビ局や新聞社など報道関係者も集まり、調査の様子を取材していました。
④私も1つの班を担当して5年生の児童達と一緒に調査を行いました。


 同じく写真左上から時計回りに・・・
①集めたゴミは公民館に持ち帰り重量を測定します。
②これが今日、みんなで集めたゴミです。わずか30分でこの量。
③集めたゴミは男鹿市の担当者が回収してくれました。
④この日一番多くのゴミを集めた班は籠や食品のパッケージなど合わせて10㎏を越えていました。

 僅かな時間で想像以上のゴミを回収しました。中にはハングル文字で書かれたシャンプーボトルなどもありましたが、一番多かったのはペットボトルや食品のパッケージなど国内由来で、かつ日常生活の中で出たであろうゴミでした。
 児童達もゴミの分量の多さと多様さに驚いている様子でした。しかしそれ以上に驚いていたのは海に波に洗われてか?原型が分からなくなっているものやボロボロになっている物が多かったことのようでした。確かに大きなシートも千切れてましたし、商品に印刷されたものも随分とかすれていました。


 この様なクリーンアップを行う度に思うことですが、”ポイッと捨てる時の労力”と、”ゴミを拾って処分するまでの労力”の差です。クリーンアップ活動をしたことがある方はお分かりだと思いますが、捨てられて散らかったゴミを一つ一つ拾って、分類して、集めて、それを処理するのが如何に大変か!!今日も小学5年生6年生の児童達が砂混じりのゴミを拾って、集めたゴミを重そうに運んでいる様子を見て改めてこのことを考えさせられました。