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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

愛鳥学習会 今年は新山小学校

2013年06月03日
秋田
 6月に入り、新聞各紙でも山開きや施設の開館の様子などが取り上げられていますが、私も森吉山野生鳥獣センターの開館など色々と忙しく走り回っております。自分でも疲れが出てきているな~と感じますが今が頑張り時です!!


 さて、ちょっと時間が経ってしまいましたが、5月28日(火)に毎年恒例の秋田県主催行事『愛鳥学習会』に講師として参加してきました。
 毎年秋田県内の小学校の中から秋田県教育委員会が『愛鳥指定校』を指定し、その学校の児童を対象とした学習会が行われています。今年の愛鳥指定校は由利本荘市立新山小学校。私自身も時々ハイキングや野鳥観察などで近くを散策することもある自然豊かな環境にある小学校です。

 この日は5年生の児童138名と引率の先生7名の合計145名の皆さんが参加しましたが、大潟草原鳥獣保護区にある管理棟はそれほど大きな施設では無いため、もう一つの学習会の会場となっていた五城目町の秋田県環境と文化のむらと2箇所、2班に分かれて、午前、午後と2回に分けて学習会を実施しました。


 大潟草原鳥獣保護区で行う学習メニューは3つ。秋田自然保護官事務所の2名と大潟草原鳥獣保護区の鳥獣保護区管理員さんとの3名がそれぞれのメニューを担当しました。

 先ずは、4月より秋田自然保護官事務所に赴任してきた瀬川保護官。この日が野生鳥獣に関する学習会の講師デビューとなりました。担当したのは『双眼鏡を使った野鳥観察』で、双眼鏡の使い方や野鳥観察時のマナーなどを踏まえて、実際に野鳥の観察を行いました。

 双眼鏡で野鳥を観察したり、双眼鏡の使い方を説明する時のために仕込んだ野鳥のぬいぐるみを探していました。


 管理員の加賀谷さんは、管理棟の1階で『野鳥の羽などを使ったハンズオン学習』を担当しました。鳥獣保護区やその周辺でひろった野鳥の羽や、ロードキルなどで亡くなった野鳥の羽をキレイに洗浄して、それを整理して直接手にとって感じる事が出来るようにしたオリジナルの教材を使っての学習会です。
 諸般の事情により写真撮影が出来ず、ここに掲載できる写真が無いのが残念ですが、管理棟にお越しいただければ、同じようなハンズオン学習が出来ますよ。


 最後、私は管理棟の2階から『サギのコロニーと水辺の野鳥観察』を担当しました。現在コロニーではアオサギ、ダイサギ、ゴイサギの3種のサギが見られ、続々と雛が誕生していて賑やかになっています。

 巣の上で親鳥に甘える雛の姿を見つけると歓声が上がっていました。こうした反応が見られると嬉しくなります!


 この日は天候にも恵まれ、気持ちいい青空の下でのびのびと過ごす事が出来ました。またこの日に合わせて館内をくまなく清掃した管理棟にもいたるところで児童達の声が聞かれお祭りのような賑やかさでした。


 学習会の締めくくりは管理棟の2階で、今日の学習会で心に残った事などを児童代表2名と先生1名にお話ししてもらいました。学習会の狙いや我々が伝えたかったことが十分に伝わっていたようです。


 この学習会をきっかけに一人でも多くの児童が野鳥に興味を持ってくれて、学校の行き帰りや休日などに、自分の近くに棲む野鳥に目を向けてくれると良いなぁ~と思うスタッフ一同です。