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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

三陸復興国立公園の誕生!

2013年05月27日
宮古
みなさん、こんにちは!


5月24日(金)陸中海岸国立公園に、青森県八戸市蕪島、種差海岸、そして階上町の階上岳が編入され、「三陸復興国立公園」が指定されました。八戸市では、記念式典が行われ、地域住民の方々と共に指定を祝いました。





浄土ヶ浜でも、25日、26日、各施設が大サービスをしていつもより多くの来場者と、三陸復興国立公園の指定をお祝いしました。

25日には、津波で枯れてしまった松と桜の木の植樹を行いました。震災前にそうであったように浄土ヶ浜を訪れる人や、浄土ヶ浜でお仕事をする人達に元気を与えてくれる存在になってくれればと思います。
この日植樹したサクラが大きく成長してくれますように・・・。



植樹は、宮古市長、宮古市観光協会会長、そして宮古自然保護官事務所の櫻庭レンジャーが行いました。




写真は震災前のものです。浄土桜(じょうどざくら)と呼ばれて、親しみをもたれていました。

宮古自然保護官事務所では、両日の午前、午後「アクティブレンジャー、パークボランティアと歩く」自然観察会を行い普段は通らないような自然歩道を歩き、浄土ヶ浜の新たな魅力を発見するお手伝いをしました。カタクリの花が終わり、ナルコユリや、マイヅルソウが見頃を迎えています。植物の他にも宮古に昔から住むパークボランティアさんから昔話を交えての解説を聞き、観察会は盛りだくさんで、あっという間に時間が過ぎたように思いました。




 

特に印象に残ったのは、林道を歩いてから海の一望出来る展望台に出た時に参加者の反応でした。「うわぁ!きれ~!」「ここにずっといたい」という声も聞こえて来ました。三陸の海、そこに浮かぶ船の景色はやはりいいなぁ。改めて実感しました。

 三陸には、美しい自然、美味しい食べ物、そして自然と共に生きてきた昔からの暮らしがあります。三陸復興国立公園の指定は、地域の方々とともにそれらを未来へ残そうとするものです。是非、三陸へ来て復興する国立公園を見て頂きたいと思います。