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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

春の浄土ヶ浜ウォーキング

2013年05月01日
宮古
みなさん、こんにちは。
4月28日(日)、浄土ヶ浜ウォーキングを開催しました。受付開始すぐに定員いっぱいの30名となり準備体操をして、さぁ!出発です。
最初、少し登りの急な階段が出てきます。「これはきつい!」と言う方もいましたが、焦らずゆっくりと景色を見ながら歩いていると、あっという間に登り切ります。登ったあとは一面に広がる春の植物を見ることが出来ます。カタクリの花、そしてマイヅルソウ(この時はまだ葉でした)、タチツボスミレなど、静かな場所で咲いていました。まさに秘境です。
春の植物に囲まれながら歩いていると、今度は臼木山(うすきやま)といって100種800本のサクラの木で知られる山へ到着しました。例年であれば、ゴールデンウィークに満開を迎えるサクラですが、今年は開花が遅く、花がポツリと咲くだけでした。代わりにいつも花を終わらせている、カタクリの群生を見ました。臼木山はサクラが花を付ける前に、カタクリが斜面いっぱいに咲きます。参加者からは「うぁ~、きれいねぇ!」という声が聞こえてきました。自然は、「同じ」という事がほとんどないので、毎年見られる植物も少しずつ違って何を見られるかが楽しみです。


 

カタクリの花が満開に咲いていました。

臼木山でカタクリを見たあとは、4月2日に開通になった海岸歩道を歩きながら、ゴールへと向かいます。やはり、海風を浴びて磯の香りを感じながら歩くのは気持ちがいいです。みんなで、海の中を覗いたり、ウミネコを見たりしながら観察会の終着地点まで歩きました。

到着後はみんなで美味しい漁彩鍋をたべ、みなさん満点の笑顔でした。




5月24日(金)青森県の蕪島、種差海岸、階上岳が現在の陸中海岸国立公園編入され三陸復興国立公園に指定されることを紹介して、この日のイベントを終えました。

5月25日、26日は浄土ヶ浜で記念植樹や、自然観察会等をして三陸復興国立公園の誕生をお祝いする予定です。ぜひ、ご来場ください。