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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

キャンプ場の雪下ろし

2013年02月08日
鹿角
2月4日(月)、雪深い後生掛(大沼)キャンプ場の巡視に行ってきました。
本日から自然公園財団に業務委託している直轄施設の雪下ろしが始まりました。
キャンプ場の入り口はアスピーテラインの除雪の関係で3メートル近い雪の壁のため、ステップを刻んでこの壁を乗り越えました。
足下はスノーシューを履いて膝上ぐらいの新雪、東屋は雪に埋もれ、柱の一部がかろうじて見える6本足のキノコ状態、ボランティアハウスは屋根のひさしも雪の中、サニタリーもその他の建物もひさしと雪面がもうすぐつながる状態です。

 屋根の上の職人達は、まず最初に2mにも及ぶ屋根からせり出した部分(雪庇:マブ)を切ります。屋根が出たら今度は延々と雪かきを行うのですが、自分の頭上にはさらに1m程も雪があります。もともと、ひさしと雪面がつながるほどの状態なので、最初は雪下ろし、途中からは雪上げになるという、この時期恒例の作業です。
 
夏の後生掛(大沼)キャンプ場はキャンプをするお客さんや観察会で賑わっています。紅葉の時期には駐車場から車があふれ、クマも出没したところだったのですが、厳冬期の今は人の気配がなく、鉛のような色の空から雪が降り続き、全ては雪の中です。
この時期、八幡平はビジターセンターも雪の中ですが、この雪を逆手にとって、2月16日(土)、17日(日)に後生掛スノーシューハイキング、乳頭の森スノーシューハイキングをそれぞれ予定しています。雪の上をどこまでも歩いて「春の始まり探し」というのはいかがでしょう。


後生掛(大沼)キャンプ場のサニタリーの現在の姿です。まもなく屋根のひさしと雪面がつながろうとしています。今現在、屋根の上には3メートル程の積雪。これから屋根の掘り起こしのような雪下ろし作業が始まります。


屋根にはしごがかけられ、作業の開始です。はしごのかかった位置は屋根から2m程もせり出している部分(雪庇:マブ)、まずはこれを落として作業が始まりました。雪の量をご覧ください、重さはどれくらいになるのでしょうか。



キャンプ場の近くにある八幡平ビジターセンターは雪の中です。静かに春を待っているかのようですが、スタッフは近くのスキー場などで冬を楽しむイベントを開催しています。冬も楽しんで見てはいかがでしょうか。