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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

グリーン復興プロジェクト ~持続可能な社会を担う人づくり・続編~

2013年02月13日
宮古
みなさん、こんにちは!

前回の日記に引き続き、サケのふ化場を出発し、浄土ヶ浜ビジターセンターへ移動してからの様子を紹介します。
サケのふ化場で見学をした後、浄土ヶ浜ビジターセンターでは、様々に趣向を変えてサケの事を学びました。




①紙芝居

紙芝居は、浄土ヶ浜ビジターセンターのスタッフが手作りしてくれました。
海にあこがれて旅をするサケの女の子の話です。
様々な物と出会い、沢山の経験をして自分の生まれた川に帰って来きます。
川で素敵な男の子と出会い、小さな子供達を生んで幸せな気持ちで一生を終えるという内容でした。参加した子供達は可愛いサケのイラストに引き込まれながらサケの一生を学んでいました。




②サケクイズです。

「生まれたサケはどこをまわるのでしょう?」という問いに子供達はいろいろと考えます。サケクイズが出題されました。子供達は、真剣に考えます。
写真は、日本の位置を質問した時に答えてくれたものです。






今日見たサケの稚魚は宮古市の川に放流され、太平洋へ出ます。その後北上して、オホーツク海へ行きます。サケはまだまだ泳ぎ、ベーリング海、アラスカを回り、そしてやっと太平洋、日本へと戻ってくるのです。海から川へのぼり、最後の力を振り絞り命をかけて子孫を残す事を学びました。



③鮭汁を食べる

お腹がすいてきました。今日の最後は、鮭汁です。
命のつながりや自然の恵みに感謝をして、残さずお腹いっぱい頂きました。



この日食べたサケは宮古で獲れました。地元で獲れたものをその場で消費する。いわゆる地産地消です。例えば、これが遠くから運ばれてきたものだったら・・・。それまでに沢山の時間、そして燃料が使われます。地元で獲れた商品は新鮮で燃料をほとんど使わなくて良いので、体にも環境にも優しいのです。
この地域は豊かな自然の恩恵を受けていて、サケを始め資源が沢山あることに気付きます。

こういった地域の資源を守り、保ち続け後世につなげるのも、今を生きる私達の大切な役割です。それを気づき、どうすれば良いかを考え、解決に向かって実行することの出来る人材を育てる。誰でも学ぶことが出来る生涯学習のESD。こうした考え方が少しずつでも地域に広がればと思います。