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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

グリーン復興プロジェクト  ~路線検討・調査~

2013年01月31日
宮古
みなさん、こんにちは。
グリーン復興プロジェクトの取り組み状況を紹介します。
 
宮古地区の路線調査が始動しました。

路線検討の話会い(12月17日の日記で紹介)で出されたルートを実際に歩いて確認します。1月8日~10日、そして1月23日~25日に行った調査の一部に同行しました。
路線の調査を行ったのは岩手県岩泉町の小本駅から宮古市の重茂半島の姉吉までの路線です。


写真の一番右側にあるのは、火事などが起きた際に上にある鐘をカンカンと鳴らして知らせていたのだそうです。

昔から変わっていないのだろうなと思われる里の風景が残っていて、初めて歩くのに、不思議なことに、まるで懐かしくなるような集落もありました。

今まで歩いた事のない場所もあり、たくさんの発見もありましたし、地元の人と出会い「俺が子供の頃は、この裏山を通って遊びに行っていたんだ」と教えてもらったりもしました。今は車での移動が多いですが、昔は一山越えて隣の村まで移動するということが当たり前だったのかもしれません。
歩くだけでなく、地元の方と会話することで想い出などを聞くことが出来てそれも非常に勉強になりました。そこから、当時の生活なども見えてくる気がしました。


すでに、自然歩道として利用されている箇所もありますが、すっかり藪となってしまったり、津波で流失してしまったような箇所などもありました。歩くのが難しそうなルートには代替のルートとなる箇所に印をつけ、前に進みます。




今回、調査をしたみなさんです。


東北海岸トレイル(仮称)は、グリーン復興プロジェクトの中での大きな取り組みのひとつです。
東北の太平洋沿岸地域を一本の歩く道でつなげることにより、地域間での交流を図る目的もあります。通過地点には、地域を代表する自然や景勝地だけでなく、人々の暮らしや文化を感じられるような場所も想定しています。訪れる人と、三陸の人、自然、文化の交流が生まれるような道づくりを今後も進めて行きます。