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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

浄土ヶ浜の歩道・標識の再整備検討

2012年12月19日
宮古
  12月11日(火)、浄土ヶ浜の歩道と標識を再整備するための説明会を行いました。
浄土ヶ浜といえば、代表的な白い岩の景観を見て帰ってしまう方がほとんどです。しかし浄土ヶ浜の見所はそこだけではありません。春になるとカタクリや桜で飾られる臼木山、宮古湾を見渡せる竜神崎展望台、遠くに潮吹穴を望む剛台展望台などたくさんオススメの場所があります。林の中には自然歩道が通っていて、ニリンソウ、タチツボスミなどの山野草で囲まれる歩道、カモシカに出会えるチャンスの多い歩道もあります。散策のイベントを行うと、地元の方でも「浄土ヶ浜にこんな場所があるとは知らなかった!」という声も聞こえてきます。

今回はそのような自然歩道や展望台を皆さんにより安全かつ快適に利用して頂けるように、標識や歩道を再整備するための意見交換の場です。バリアフリーの箇所も設ける予定です。
浄土ヶ浜園地内で営業をしている方や、野鳥の会その他関係者に集まっていただきました。再整備するにあたって、浄土ヶ浜のオススメポイントや、危険箇所など色々なご意見をいただきながら、一緒に浄土ヶ浜の魅力を伝えるため検討していただくのが目的です。

海岸部から一気に上る箇所には、階段を目の前にすると1度は、前に進むかやめるか躊躇してしまう階段があります。しかし、その階段を上りきると今の時期は落葉した木々の合間から浄土ヶ浜の白い岩を見ることが出来ますし、風を気持ち良く感じる事ができます。
この景色を見ないのは勿体ない!階段がきついなら、ユニークな名前をつけて名物にするのはどうか?など、意見がでました。
 
浄土ヶ浜の魅力を伝えたい、そんなみなさんの想いが伝わってきます。

皆さんの意見を参考に、設計を進め来年度にかけて順次再整備を進めていきます。




4月になると、館ヶ崎展望台から竜神崎展望台までの自然歩道をカタクリの花が飾ります。




サクラの山として知られる臼木山。サクラが咲く前は、ヤマエンゴサクなど春の小さな植物に囲まれるのです。

海が荒れた日などは、剛台展望台から潮吹穴の噴水が見えます。