アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
グリーン復興プロジェクト ~東北海岸トレイル意見交換会~
2012年12月14日
宮古
12月7日(金)、グリーン復興プロジェクトの大きな取り組みの1つである、東北海岸トレイルについての意見交換会を行いました。
自然体験プログラムを実施している人や自然歩道を歩いている人、行政関係など、この地域で生活を営んでいる方が主です。久慈市から山田町まで広く声がけをして約35人が集まりました。
まず、環境省から東北海岸トレイル(仮称)東北ロングトレイルの目的を説明しました。
○震災の脅威と三陸の自然に触れる場となる。
○三陸地域を南北につなぎハイカーと地元だけでなく、地域間の交流を深める道となる。
○三陸に多くのハイカーが訪れることにより地域活性化につながる。
集まった方々にはロングトレイルの魅力と意義についても紹介しました。
○検討中のルートは青森県八戸市から福島県相馬市まで約700㎞で、全てがつながれば日本で最大のロングトレイルになること。
○ロングトレイルは、歩くだけでなく地域の食や文化などそこに住む人達の暮らし、そして人との出会いが重なることにより魅力が増すということ。
○ハイカーだけでなく三陸地域の人達にとっても、地元の宝、魅力を再発掘、再認識する機会となること。
○それには、地域に住む方々の力が必要で一緒に取り組んでいきたいということ。
ロングトレイル本場のアメリカや、全国で取り組んでいる事例を交え紹介していくと、イメージが沸いた方もいたようでした。
次にワークショップです。8人~10人のグループを5つ作って地図を広げたテーブルの周りに座ります。2つのテーマに沿って自由に発言をし、付箋に書き込み地図に貼っていきます。
テーマ①
「たくさんのハイカーに、地域の魅力を味わってもらううえで、課題となること」
テーマ②
「たくさんのハイカーに、地域の魅力を味わってもらううえで、この地域でできそうなこと」
※ハイカー
自然の風景、景観を楽しむため一定のコースを歩く人。見知らぬ土地を訪れることも多い。
私が座ったグループには、年齢層が広く地元で自然ガイドを務めている方や、役所の方、鉄道会社の方など、いろんな視点から意見が交わされました。一部を紹介します。
テーマ①
「地域の魅力を味わってもらううえで、課題となること」
・アップダウンが激しい場所なので、若者向きになってしまうのではないか。
・トイレが少ない。
・公共交通機関を利用する際、自然歩道への移動が困難。
・被災して壊れてしまった箇所がある。
テーマ②
「地域の魅力を味わってもらううえで、この地域でできそうなこと」
・アップダウンの厳しさを敢えて、ウリにすれば人は来る。
・地域全体で受け入れ体制を整え、駅やガソリンスタンド、商店などにトイレの使用などお願いする。
・(地元の公共機関や)宿泊施設などに協力してもらったり、タクシーを活用していただく。
・事前の情報を提供する。
この他にも、「スタンプラリーなどの実施もおもしろそうだ!」「ルート設定には、地域の遺産など見せたいスポットも入れてもらえればうれしい。」「トイレ、宿泊施設、食事などの情報を入れたロングトレイル用マップの作成」など前向きな意見が交わされました。今後いただいた意見を参考に、路線の決定や運営の仕組みづくりを検討していきます。意見交換会は、場所を変えて沿岸地域で今後も実施していきます。
利用者にはもちろんのこと、地域の人々にとっても活用され、地位の宝として受け継がれていくものになるようなロングトレイルが出来たら、本当にいいなぁと思います。
取り組みについて紹介しています。
みなさんが、真剣に考えて意見を出し合っています。
付箋に書いて、貼り付りました。
☆お知らせ☆
現在、東京の大学生が、今回検討しているルート(青森県八戸市から福島県相馬市まで)を、モニターとして歩いています。12月1日(土)に八戸市を出発しました!3月までにおよそ700㎞を歩き、相馬市に到着する予定です。自然歩道だけでなく、街を歩く時もあるので、大きなザックを背負って蜜を歩いている青年を見かけたら、ご声援をお願いします。
この様子については、後日紹介する予定です。
自然体験プログラムを実施している人や自然歩道を歩いている人、行政関係など、この地域で生活を営んでいる方が主です。久慈市から山田町まで広く声がけをして約35人が集まりました。
まず、環境省から東北海岸トレイル(仮称)東北ロングトレイルの目的を説明しました。
○震災の脅威と三陸の自然に触れる場となる。
○三陸地域を南北につなぎハイカーと地元だけでなく、地域間の交流を深める道となる。
○三陸に多くのハイカーが訪れることにより地域活性化につながる。
集まった方々にはロングトレイルの魅力と意義についても紹介しました。
○検討中のルートは青森県八戸市から福島県相馬市まで約700㎞で、全てがつながれば日本で最大のロングトレイルになること。
○ロングトレイルは、歩くだけでなく地域の食や文化などそこに住む人達の暮らし、そして人との出会いが重なることにより魅力が増すということ。
○ハイカーだけでなく三陸地域の人達にとっても、地元の宝、魅力を再発掘、再認識する機会となること。
○それには、地域に住む方々の力が必要で一緒に取り組んでいきたいということ。
ロングトレイル本場のアメリカや、全国で取り組んでいる事例を交え紹介していくと、イメージが沸いた方もいたようでした。
次にワークショップです。8人~10人のグループを5つ作って地図を広げたテーブルの周りに座ります。2つのテーマに沿って自由に発言をし、付箋に書き込み地図に貼っていきます。
テーマ①
「たくさんのハイカーに、地域の魅力を味わってもらううえで、課題となること」
テーマ②
「たくさんのハイカーに、地域の魅力を味わってもらううえで、この地域でできそうなこと」
※ハイカー
自然の風景、景観を楽しむため一定のコースを歩く人。見知らぬ土地を訪れることも多い。
私が座ったグループには、年齢層が広く地元で自然ガイドを務めている方や、役所の方、鉄道会社の方など、いろんな視点から意見が交わされました。一部を紹介します。
テーマ①
「地域の魅力を味わってもらううえで、課題となること」
・アップダウンが激しい場所なので、若者向きになってしまうのではないか。
・トイレが少ない。
・公共交通機関を利用する際、自然歩道への移動が困難。
・被災して壊れてしまった箇所がある。
テーマ②
「地域の魅力を味わってもらううえで、この地域でできそうなこと」
・アップダウンの厳しさを敢えて、ウリにすれば人は来る。
・地域全体で受け入れ体制を整え、駅やガソリンスタンド、商店などにトイレの使用などお願いする。
・(地元の公共機関や)宿泊施設などに協力してもらったり、タクシーを活用していただく。
・事前の情報を提供する。
この他にも、「スタンプラリーなどの実施もおもしろそうだ!」「ルート設定には、地域の遺産など見せたいスポットも入れてもらえればうれしい。」「トイレ、宿泊施設、食事などの情報を入れたロングトレイル用マップの作成」など前向きな意見が交わされました。今後いただいた意見を参考に、路線の決定や運営の仕組みづくりを検討していきます。意見交換会は、場所を変えて沿岸地域で今後も実施していきます。
利用者にはもちろんのこと、地域の人々にとっても活用され、地位の宝として受け継がれていくものになるようなロングトレイルが出来たら、本当にいいなぁと思います。
取り組みについて紹介しています。
みなさんが、真剣に考えて意見を出し合っています。
付箋に書いて、貼り付りました。
☆お知らせ☆
現在、東京の大学生が、今回検討しているルート(青森県八戸市から福島県相馬市まで)を、モニターとして歩いています。12月1日(土)に八戸市を出発しました!3月までにおよそ700㎞を歩き、相馬市に到着する予定です。自然歩道だけでなく、街を歩く時もあるので、大きなザックを背負って蜜を歩いている青年を見かけたら、ご声援をお願いします。
この様子については、後日紹介する予定です。