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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

景観を維持する

2012年12月10日
宮古
 12月6日(木)、景観をよくするための調査を行いました。場所は月山山頂です。
月山というと、山形にある出羽三山の月山(1984m)が頭に浮かぶ人も多いと思いますが、今回は宮古市重茂半島に位置する月山についてのお話です。
月山は455.9メートルの山で、宮古湾と宮古の町を一望出来る場所です。
標高はそんなに高くないと感じますが、急勾配で非常に歩きごたえのある山で、年に1度健脚者向けの登山イベントを開催しています。細い車道が通っているので、車でも行くことができますが、イベントではふもとの歩き口から、2時間から2時間30分かけて頂上を目指します。汗を流して登頂した後に見る景色は、格別なものになります。


近年、低い木や下草が伸びて眺望を遮りそうになってきたので、この日は頂上付近で景観支障木の選定と、併せて安全のために枯死木の選定を行いました。しゃがんでみたり、左右に動いたりなど色々な角度から見て選定します。切りすぎないように話し合いながら、作業を進めます。雪がちらつき、冷たい風が吹き渡っていましたが、慎重に何度も見直し、長い時間の選定を終了しました。今回選定したものは、後日地元の方に作業をお願いする予定です。
 来年の春、この月山からの眺めはどうなっているのだろうか、とても楽しみです。展望脇にあるサクラの木の花が咲き、風景に彩りが添えられることを期待しています。
見てもらいたい風景、それが宮古市の月山にできました(^-^)




 
 様々な視点から見ます。




雪が降り、街をすっぽり包んでいました。
冬の月山の頂上では、このような風景も見ることができるのです。