アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
寒さなんてへっちゃら!?-Recycle雪あかりまつり-
2012年02月22日
白神山地
先日は厳しい冬の時期ならではの絶景を紹介しました。
さて本日は雪国ならではの自然体験を紹介します。
冬と言えば「雪」ですね。今年は、遺産センターのある西目屋村でも150cmを超える積雪があります。
九州出身の私にとって2年目の冬ですが、心が浮かれてしまいます。
そして、この雪を活用した自然体験活動が出来ないかと考えた結果、思い立ったのが『雪あかりまつり』。西目屋村の子ども会と一緒に行う計画を立てました。
しかしそれだけではありきたりなので駐車場や屋根に積もって排雪される雪を中心に、普段の生活から出されるゴミを再利用することを学ぶイベントとしました。もちろんイベント内で使用するものは西目屋村内から出されたものです。
今回は岩木山自然学校の高田校長の指導のもと活動を行いました。
まずは活動の中心となるイグルー作りから取りかかりました。子どもなら4人程度が寝ることが出来る高さ2mの雪の家です。イグルーとはカナダやアメリカなどに住む狩猟民族が使う仮設住居で、今回作る丸いドーム型はカナダのイヌイットが作るものです。
イグルー作り photo 2012.2.18
まずはみんなで雪を踏み固め、のこぎりとスコップで雪を切り出す作業(写真:左上)
切り出したブロックを積み上げる人のところまで運ぶ(写真:右上)
積み上げる人は、ブロックの大きさや向き、角度を計算し、積み上げる (写真:左下)
1時間もすれば、1m以上も積み上がります。子どもたちからは「どこから入るの?」「入り口は?」「早く入りたい!」という声が聞かれ、入り口が開いた時には我先に入り、なかなか出てきてくれませんでした。よっぽど気に入ってくれたのでしょう。
次は、夜に備えて廃油のロウソク作り。
今回利用した廃油は、西目屋村の給食センターからの提供で参加者の子どもたちの給食で使ったものです。暖めた油に凝固剤を加え、ロウソクの芯をセットした器に注ぎます。
もちろん器も、コーヒーやジャムなどが入ったガラスの容器です。
廃油ロウソク作り photo 2012.2.18
冷やし固めた油は、ロウソクのように固まります。ロウソクはイグルーの周りにセットしていきます。
ロウソクの芯がうまく刺さらず。悪戦苦闘する子もいました。
そりすべり photo 2012.2.18
日が暮れるまでの時間つぶしにそり遊びも行いました。
滑り台はビジターセンターの厚意で駐車場に積もった排雪を高く山にし、滑り台を作っていただきました。そりも遺産センターで使っているペレットが入っていたビニール袋を再利用しています。
最初のうちは新雪でなかなか滑りませんでしたが、何度も滑るうちにいろいろな滑り方が出来るようになりました。
しかし、何故か後ろ向きに滑っていく姉弟。何度も滑っても逆さまに・・・。少し難しいようですね。
最後は、ふりかえりのお勉強。
みんなしっかり今回の「リサイクル」や「3R」、「資源」について学びました。
みんな思いのほか勉強していましたね。物知りで感心しました。重要なのは「リデュース」。減らす努力が一番重要だと言うことはしっかり覚えておいてくださいね。
3Rについての学習 photo 2012.2.18
今回のイベントについてどうだったでしょうか?
子ども達の感想からビニール袋を使ったそり遊びが普段のそりと違い楽しかったことが伺えました。また中には、初体験のイグルー作りや雪用のこぎりに興味を持った子も見受けられました。さらに多くの感想の中に、楽しかったのでまたやってみたいとの声が多く知ることができ、ほっとしています。
雪が降る中での活動だったため、非常に寒かったと思います。ですが夏場の自然体験と同じく、冬場の雪を活用した活動も楽しいことを知ってもらえたかと思います。体験を通して、いろいろなことが学べたかと思います。今後も続けていきたいですね。
さて、解散時には明るくて見づらかったキャンドルですが、日が暮れるとこんなに明るく照らしてくれました。次回は、この中で一晩過ごしてみましょうか?また新しい発見があるかもしれませんね。
キャンドルライトアップ photo 2012.2.18
さて本日は雪国ならではの自然体験を紹介します。
冬と言えば「雪」ですね。今年は、遺産センターのある西目屋村でも150cmを超える積雪があります。
九州出身の私にとって2年目の冬ですが、心が浮かれてしまいます。
そして、この雪を活用した自然体験活動が出来ないかと考えた結果、思い立ったのが『雪あかりまつり』。西目屋村の子ども会と一緒に行う計画を立てました。
しかしそれだけではありきたりなので駐車場や屋根に積もって排雪される雪を中心に、普段の生活から出されるゴミを再利用することを学ぶイベントとしました。もちろんイベント内で使用するものは西目屋村内から出されたものです。
今回は岩木山自然学校の高田校長の指導のもと活動を行いました。
まずは活動の中心となるイグルー作りから取りかかりました。子どもなら4人程度が寝ることが出来る高さ2mの雪の家です。イグルーとはカナダやアメリカなどに住む狩猟民族が使う仮設住居で、今回作る丸いドーム型はカナダのイヌイットが作るものです。
イグルー作り photo 2012.2.18
まずはみんなで雪を踏み固め、のこぎりとスコップで雪を切り出す作業(写真:左上)
切り出したブロックを積み上げる人のところまで運ぶ(写真:右上)
積み上げる人は、ブロックの大きさや向き、角度を計算し、積み上げる (写真:左下)
1時間もすれば、1m以上も積み上がります。子どもたちからは「どこから入るの?」「入り口は?」「早く入りたい!」という声が聞かれ、入り口が開いた時には我先に入り、なかなか出てきてくれませんでした。よっぽど気に入ってくれたのでしょう。
次は、夜に備えて廃油のロウソク作り。
今回利用した廃油は、西目屋村の給食センターからの提供で参加者の子どもたちの給食で使ったものです。暖めた油に凝固剤を加え、ロウソクの芯をセットした器に注ぎます。
もちろん器も、コーヒーやジャムなどが入ったガラスの容器です。
廃油ロウソク作り photo 2012.2.18
冷やし固めた油は、ロウソクのように固まります。ロウソクはイグルーの周りにセットしていきます。
ロウソクの芯がうまく刺さらず。悪戦苦闘する子もいました。
そりすべり photo 2012.2.18
日が暮れるまでの時間つぶしにそり遊びも行いました。
滑り台はビジターセンターの厚意で駐車場に積もった排雪を高く山にし、滑り台を作っていただきました。そりも遺産センターで使っているペレットが入っていたビニール袋を再利用しています。
最初のうちは新雪でなかなか滑りませんでしたが、何度も滑るうちにいろいろな滑り方が出来るようになりました。
しかし、何故か後ろ向きに滑っていく姉弟。何度も滑っても逆さまに・・・。少し難しいようですね。
最後は、ふりかえりのお勉強。
みんなしっかり今回の「リサイクル」や「3R」、「資源」について学びました。
みんな思いのほか勉強していましたね。物知りで感心しました。重要なのは「リデュース」。減らす努力が一番重要だと言うことはしっかり覚えておいてくださいね。
3Rについての学習 photo 2012.2.18
今回のイベントについてどうだったでしょうか?
子ども達の感想からビニール袋を使ったそり遊びが普段のそりと違い楽しかったことが伺えました。また中には、初体験のイグルー作りや雪用のこぎりに興味を持った子も見受けられました。さらに多くの感想の中に、楽しかったのでまたやってみたいとの声が多く知ることができ、ほっとしています。
雪が降る中での活動だったため、非常に寒かったと思います。ですが夏場の自然体験と同じく、冬場の雪を活用した活動も楽しいことを知ってもらえたかと思います。体験を通して、いろいろなことが学べたかと思います。今後も続けていきたいですね。
さて、解散時には明るくて見づらかったキャンドルですが、日が暮れるとこんなに明るく照らしてくれました。次回は、この中で一晩過ごしてみましょうか?また新しい発見があるかもしれませんね。
キャンドルライトアップ photo 2012.2.18