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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

「白神山地の食文化&自然の素材を使ったクリスマスクラフト」

2011年12月22日
白神山地
12月18日(日)に世界遺産センター西目屋館開催した「第3回目の子どもパークレンジャー」の様子を紹介します。

第1回・第2回の様子はこちらをご覧ください。
http://tohoku.env.go.jp/blog/shirakami/index.html

前回までの2回はキャンプをしながら自然を体験してきましたが、今回は日帰りで白神山地の昔ながらの食文化を体験しました!

当日は津軽の冬らしい天気といいますか、雪がたくさん降っている中でしたが24人の方が参加してくれました。
地元西目屋の子や、ご近所の弘前市・藤崎町のみなさんが参加してくれました!
今回は小学校に上がる前のお子さんもお父さんやお母さんと一緒に来てくれました。

最初に、目屋マタギの工藤光治さんから豆腐作りの説明を聞きました。
工藤さんの畑で収穫した無農薬の大豆を使って作るという、今となってはなかなか贅沢な豆腐です。
昔ながらの木製の豆腐作り器や大きな釜・石臼に子どもも大人も興味津々です!



まずは前日から水につけておいた大豆を石臼ですり潰していきました。
子どもたちも交代々々に目屋マタギの工藤茂樹さんと一緒に頑張って石臼を回しました。
「重くて難しいけど、おもしろかった」と、みんな楽しそうに体験していました。

豆腐は…
挽いた大豆は大鍋で加熱→布でこして豆乳とおからにわける→豆乳ににがりを加える→固まったものを型に入れて重しを乗せる→豆腐の完成!!
こんな流れでできあがりました!

途中途中でマタギの食文化などについてお話を聞かせてもらったり、豆乳やおから、にがりを加えた後の上澄みを味見させてもらったりしました。
できたてで、豆の味がしてとても美味しかったです!

またその間には、胡桃味噌を作りました。
山から採ってきたクルミをストーブで炙って割り、中身を取り出します。



寒い中、みんなすごい集中力です。
頑張って取りだしたクルミに味噌と砂糖を加え、すり鉢ですり潰しながら胡桃味噌を作りあげました。

お昼には持参してもらったおにぎりに胡桃味噌をつけたものに加え、豆腐・生揚げ・おから・豆腐の胡桃味噌田楽・豆腐のお味噌汁という豆腐のフルコースを美味しくいただきました!
みんな「スーパーで売っている豆腐とは違う!」「ふかふかしてて美味しい!」などなど美味しそうに食べていました。


豆腐料理を堪能した後には近づくクリスマスに向けて「クリスマスキャンドル作り」をしました。
お豆腐を揚げた廃油を再利用し、自然素材を好き好きに入れていきます。



完成すると上の写真の様な感じのキャンドルができあがります。
クリスマスをイメージした、赤いナナカマドの実と緑の葉っぱが入っています。
「最初はうまく固まるか不安だったけど、ちゃんと固まってうまくできて嬉しい」
と好評をいただきました。
皆さんにはお土産として出来栄えを楽しみにしながら持って帰ってもらいました。
うまくできていたでしょうか?

最後にお土産に豆腐とホウの葉でくるんだおからをもらいました。
第3回もみんなで楽しく白神山地の文化について学ぶことができました!
今回参加してもらったみんなにも、ぜひまた参加してもらいたいです。

来年も子どもパークレンジャーで白神山地の魅力を伝えていきたいと思います!