アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
足跡を辿って
2011年12月20日
秋田
雪が降って周囲に積もっているし、洗濯物は乾かないし・・湿度が高そうな条件もイッパイあるのに『冬は乾燥する』と言われますよね?確かに温湿度計を見ると夏に比べて湿度が低いようです。
冬は室内に籠もって暖房をつけて過ごす事が多いかも知れませんが、この湿度を40~60%(※)くらいに保つことによって暖房効率も上げられるのだそうです。上手に加湿することで節電にもつながるかも知れません。
※もちろん個人差もあると思うので一概には言えませんが、概ねこの範囲で湿度が保っていれば暖房の設定温度を低くしても体感気温に大差が無いとか・・。
『冬の節電』はこちらを参考にしてみてください。
http://www.challenge25.go.jp/practice/warmbiz/warmbiz2011/
年の瀬も迫った先日のこと、大潟草原鳥獣保護区の管理棟周辺で、動物の足跡を見つけました。雪が積もるこの時期には、雪の上に様々な痕跡が残るので生きものたちの存在をいつも以上に感じる事が出来ます。この日もハクチョウの足跡やテンと思われる足跡、人間と犬が並んで歩いた足跡など様々な足跡を見ましたが、この動物の足跡を大潟草原鳥獣保護区で見るのは随分と久しぶりだったような気がします。
管理棟の玄関の方から駐車場方向へと足跡が伸びて来ていました。途中でヨシ原へと方向を変えたようで足跡は藪の中へと消えていきましたが、どこから来たのか?気になって足跡を辿ってみました。
途中、私たちが歩いた足跡と重なったりして分かりにくい場所もありましたが、玄関の前で右に曲がって、沼のある方へ。途中、迷ったような(?)足取りも感じられましたが、ゆったりと『ぴょん』、ゆっくりと『ぴょん』と進んできたようです。
いよいよ足跡が途切れる場所へとやってきました。写真の下2/5くらいの所で足跡が途切れているのが分かりますでしょうか?ここは管理棟の南側にある『菱沼』という水辺。その沼の縁で足跡は途切れていました。。シャーベット状になっている水面をいくら凝視しても足跡は見えません。
はて・・・ここから足跡が始まるって事はどういうことが考えられますか?
泳いできた?
完全に凍っていたので足跡が残らなかった?
普段は何処に生息しているのでしょうか?残念ながら生きた状態で観察したことが無いので想像するしかありませんが、この辺りやこの先の環境をそれほど好むとは思えないのですが・・・。
よく分からないので想像力を膨らませているうちに現実とはかけ離れた方向へと思考が巡り・・・”菱沼の中には不思議な世界が広がっていていろんな動物たちが暮らしているんじゃないか?”なんて思い始め・・・。不思議な世界って・・・と思っている内に”竜宮城みたいな世界かな?”なんて考えていき、”ウサギが竜宮城?”ともはや妄想の世界へと行ってしてい・・・、”「兎」が「竜」宮城?んん・・・”等と加速して、”あぁ干支の引き継ぎかぁ”等と行く年と来る年の干支の動物で想像を締めくくったのはいささか強引だったかも知れません。。
大きく脇道に逸れました。話を戻しましょう。
このウサギの足跡・・ノウサギのものだったのでしょうか?あるい飼育されていたもの?足跡だけでは何とも・・・
大潟村は全域が広大な干拓地です。陸路大潟村を目指す場合、周辺から大潟村へと通ずる6つの橋のいずれかを渡らなければなりません。現在大潟村に生息しているほ乳類は、そうした橋を渡ってきて(あるいは泳いできた者もいるかも知れませんが・・)、ここに生息している者や、その子孫であると考えられていますが、その中に【トウホクノウサギ】も含まれているようです。
もしこの足跡の主が【トウホクノウサギ】のものであるならば・・・それまでの生息地を離れ、橋を渡って新たな生息地を獲得した開拓者精神、旺盛な好奇心を受け継ぐ者の姿を是非とも見てみたいと思った観察でした。
冬は室内に籠もって暖房をつけて過ごす事が多いかも知れませんが、この湿度を40~60%(※)くらいに保つことによって暖房効率も上げられるのだそうです。上手に加湿することで節電にもつながるかも知れません。
※もちろん個人差もあると思うので一概には言えませんが、概ねこの範囲で湿度が保っていれば暖房の設定温度を低くしても体感気温に大差が無いとか・・。
『冬の節電』はこちらを参考にしてみてください。
http://www.challenge25.go.jp/practice/warmbiz/warmbiz2011/
年の瀬も迫った先日のこと、大潟草原鳥獣保護区の管理棟周辺で、動物の足跡を見つけました。雪が積もるこの時期には、雪の上に様々な痕跡が残るので生きものたちの存在をいつも以上に感じる事が出来ます。この日もハクチョウの足跡やテンと思われる足跡、人間と犬が並んで歩いた足跡など様々な足跡を見ましたが、この動物の足跡を大潟草原鳥獣保護区で見るのは随分と久しぶりだったような気がします。
管理棟の玄関の方から駐車場方向へと足跡が伸びて来ていました。途中でヨシ原へと方向を変えたようで足跡は藪の中へと消えていきましたが、どこから来たのか?気になって足跡を辿ってみました。
途中、私たちが歩いた足跡と重なったりして分かりにくい場所もありましたが、玄関の前で右に曲がって、沼のある方へ。途中、迷ったような(?)足取りも感じられましたが、ゆったりと『ぴょん』、ゆっくりと『ぴょん』と進んできたようです。
いよいよ足跡が途切れる場所へとやってきました。写真の下2/5くらいの所で足跡が途切れているのが分かりますでしょうか?ここは管理棟の南側にある『菱沼』という水辺。その沼の縁で足跡は途切れていました。。シャーベット状になっている水面をいくら凝視しても足跡は見えません。
はて・・・ここから足跡が始まるって事はどういうことが考えられますか?
泳いできた?
完全に凍っていたので足跡が残らなかった?
普段は何処に生息しているのでしょうか?残念ながら生きた状態で観察したことが無いので想像するしかありませんが、この辺りやこの先の環境をそれほど好むとは思えないのですが・・・。
よく分からないので想像力を膨らませているうちに現実とはかけ離れた方向へと思考が巡り・・・”菱沼の中には不思議な世界が広がっていていろんな動物たちが暮らしているんじゃないか?”なんて思い始め・・・。不思議な世界って・・・と思っている内に”竜宮城みたいな世界かな?”なんて考えていき、”ウサギが竜宮城?”ともはや妄想の世界へと行ってしてい・・・、”「兎」が「竜」宮城?んん・・・”等と加速して、”あぁ干支の引き継ぎかぁ”等と行く年と来る年の干支の動物で想像を締めくくったのはいささか強引だったかも知れません。。
大きく脇道に逸れました。話を戻しましょう。
このウサギの足跡・・ノウサギのものだったのでしょうか?あるい飼育されていたもの?足跡だけでは何とも・・・
大潟村は全域が広大な干拓地です。陸路大潟村を目指す場合、周辺から大潟村へと通ずる6つの橋のいずれかを渡らなければなりません。現在大潟村に生息しているほ乳類は、そうした橋を渡ってきて(あるいは泳いできた者もいるかも知れませんが・・)、ここに生息している者や、その子孫であると考えられていますが、その中に【トウホクノウサギ】も含まれているようです。
もしこの足跡の主が【トウホクノウサギ】のものであるならば・・・それまでの生息地を離れ、橋を渡って新たな生息地を獲得した開拓者精神、旺盛な好奇心を受け継ぐ者の姿を是非とも見てみたいと思った観察でした。