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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

カラスが鳴くとき

2011年11月24日
秋田
 1859年11月24日。チャールズ・ダーウィンの『種の起源』が発刊された日です。
 生き物はその生活環境へ適応するように変化するものだと言われます。今この世界にいる生きものたちも生活環境によって様々な行動をしているのかも知れない・・・そんな事を考えながら自分の住む地域の生き物に目を向けたら楽しいよな~なんて思っている今日この頃です。



 さて・・

 閉園時間間近の遊園地。聞こえてくるのは『・・・カラスと一緒に帰りましょう~♪』という音楽。皆さんも聞いたことありますよね?
 私が子供の頃、遊んでいた場所でもこの音楽が流れていた記憶があります。私は外で遊ぶのが大好きでしたからこの音楽を聴かなかったことにして遊んだこともあった・・・はず^^。なのでカラスが鳴いているのも聞かなかったことにしていたみたいです。だからでしょうか?カラスが鳴いているのを見た記憶がありません。聞かなかったことにしただけではなく、見なかったことにもしていたようです。
 そしてこうして随分と時間が経過した今、カラスが鳴くときの動きがとっても面白いと感じます!!


 現在、大潟草原鳥獣保護区で普通に見られる「カラス」は【ミヤマガラス】と【ハシボソガラス】の2種。ちなみに市街地などでも見られるハシブトガラスを大潟草原鳥獣保護区で観察するのは稀です。なので今日の日記では先の2種を取り上げました。
 私たちも大きな声を出そうとする時、大きく息を吸い込んでから爆発させるように声を出しますよね?カラス達も力一杯『カァーー』とか『ガァーー』と鳴き声を上げる時、息を吸い込むような動作と一気にはき出すような動作を交互に行います。そしてその動作は種によってちょっと違うようです。ではその動きを見ていきましょう!



 先ずは【ミヤマガラス】から。


 力一杯(?)鳴いていた【ミヤマガラス】を連続で撮影したものです。見ておわかりのように上が息を吸い込む(?)時の動きで、下が声を出して鳴いている時の動きです。
 【ミヤマガラス】は鳴き声を『前方』に向けて発しているように見えました。力を貯めるときは体を後ろに引き戻して、そこから前に出る勢いとともに『カァーー』と大きく一声!!


 続いて【ハシボソガラス】です。


 同じく力一杯(?)に鳴いていた【ハシボソガラス】を連続で撮影しました。上が息を吸い込む(?)時の動きで、下が声を出して鳴いている時の動きです。
 【ハシボソガラス】は鳴き声を『斜め上方』へ向けて発しているように見えました。力を貯めるときはお辞儀をするように前屈みになり、そこから頭を持ち上げる勢いとともに『ガァーー』と大きく一声!!


 いつも必ずこのような動きを見せるわけでもないようですが、この時この2個体は何かを伝えるべく(?)本気鳴きしているように感じました。
 またこれと同じようにカラスが鳴くときの動きや姿勢を調べて報告しているものはいくつもありますが、今回の報告は必ずしもそれらと合致しないかも知れません。ハシブトガラスはまた違った動きをするようです。
 でもそれもまた自然の生き物を観察するおもしろさではないでしょうか?私はこの2つの観察をしながら、『おぉ!こんな鳴き方もするのか~』とワクワクしていました。


 私たちの最も身近にいる野鳥の一つである「カラス」。皆さんの周りにいるカラス達はどんな鳴き方をしていますか??何か面白い行動をしてはいませんか?