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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

桃洞横滝

2011年11月16日
秋田
 昨日、県内各地で初雪を記録しました。事務所でも『いよいよ寒くなってくるな~』なんて話をしていましたが、そこから続く言葉は人それぞれ。雪道の運転や除雪などを思い浮かべて『イヤな季節だ』と思うよりはスノースポーツや様々な観察など『雪の楽しみ』を心待ちにしたいと思う今日この頃です。



 今日はこれまであまり取り上げてこなかった場所を紹介してみようと思い立ちました。思えば・・・私は子供のことから「寄り道」をするのが大好きでした。その好みは今でも継続していて、よく立ち止まったり、脇道にそれたりしているのでこうしたネタはいくらでも書けそうな気がします^^
 と言うわけで・・・この続きがあるのかどうか未定ですが、とりあえず「第1弾」です。



 名前は『横滝』と言います。でも森吉山麓一帯にはこの他にも『横滝』の名がある滝が存在するためそれらと区別するため『桃洞横滝』とも呼ばれています。その別名通り桃洞渓谷にあるのですが、よく『これも滝なの?』という声を耳にします。実際、国土地理院発行の1/25000の地形図にも記載されていません。そう話すと『じゃあやっぱり滝じゃないんじゃないの?』と聞かれますが、色々調べてみても厳密な『滝の定義』というのは定まっていないようです。もちろん語としての意味や、地形図に記載する際の目安のような物はありますが、それも厳密には『滝の定義』を表すものでありません。

 私がざっと調べた中には『河床にある段差』とか『・・・目標物となる』等といった基準もあるようですが、この『横滝』あるいは『桃洞横滝』はその点をクリアしていますので立派な滝であると思っています。そして何よりちゃんとした名前があるんですから間違いなく『滝』です。

 でも多くの方はここを横目で見て、通り過ぎるか数枚写真を撮って直ぐに通過してしまうようです。
 でもこのをコースを歩く際、この滝には大きな役割があります。それは『水量の指標』としての役割です。目的とする桃洞滝などへ向かう際には必ずここを見て『今日の水量はどうか?』確認をします。そしてこの滝全体が白い流れに覆われているようであればその上流を歩くのはかなり危険だと判断できます。

 更に、近くまで行って詳細に見る事もあります。私の場合はこの滝にコケがあるかどうか?を確認します。ここにコケ生していたらしばらくの間、増水もなく低い水位で安定して環境であることが分かりますし、水量が少なくてもコケがないようだと、ちょっと前にここを激しい水流が流れただろう等と推測してその後の行動に反映させます。


 この日はご覧のように水の流れも分からないほどに穏やかで、かつコケもちらほらと見えていました。と言うことはこの先の桃洞滝も水量は少ない。途中の河床にもコケがあって滑りやすい。等といった事が分かります。


 これも同じ日に『横滝』『桃洞横滝』を撮影したものですが、カメラの位置を変えるとまた違った表情に写ります。水の中に足を入れて撮影したわけですが歩道から見下ろしていただけでは見えなかった物が見えてくるものですね?


 ちょっと前のことになりますが、カエルの話をしていた時、その流れで『横滝』『桃洞横滝』に話が及びました。実はこの滝の滝壺周辺にはある時期ビックリするほどのアズマヒキガエルが集まってくるのですが、まさかその話で盛り上がろうとは思ってもいなかったので驚きました。
 いつもは通過する場所で立ち止まってみる!いつもとは違った時間に行ってみる!誰かと一緒に歩いてみる!自分はまだまだ知らないことがイッパイあるなとしみじみ感じます。。と言うことは知ったときの喜びをイッパイ経験できると言うこと!!ワクワクしてきました^^