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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ノスリ ぴゅーーーーっ

2011年10月14日
秋田
 今週は天気の良い日が続きました。各地の行楽地や探鳥地にも多くの方々が足を運んでいたようですね。森吉山麓でもカメラを担いだ方々を多く見かけました。天気も紅葉の状態も良いのでメモリも随分と使ったことでしょうね。大潟などでも次々とやって来る冬の渡り鳥にカメラを向けるとどんどんメモリを使いますよね?



 かくいう私もいつもよりちょっと多めにメモリを使ったものだから整理するのが追いつかず・・・日記には数日経過したものを使うことをご容赦下さい。とは言え、ネタとしては鮮度充分ですので!!

 このところ、大潟では【ノスリ】の観察機会が激増しています。大潟村では【ノスリ】は年間を通じて観察することが出来るのですが、特に冬に期間は『ひょっとしてトビよりも多いんじゃないか?』と言われる程なんです。この日も小柄な個体ややや大きめの個体、白っぽい印象の個体に顔が黒っぽい個体など個性豊かな【ノスリ】達がたくさんいました。


 そんな中、私の車の行く先に一羽の【ノスリ】がいました。お互い直ぐに気がついて、言っての距離を置いて対峙していた時の事です。
 

 時々視線がチラチラと私に向けられるのが感じられました。『自分の方が先にこの場にいたし、出来れば移動はしたくないけれど・・・』みたいな心中なのかな?なんて思っていると・・

 【ノスリ】の尾羽がドンドンと上がっていきました。これは!!


 これは明らかに「糞」を排出するつもりです。きっと私が距離を詰めたり、嫌な動きをした時、素早く飛び立てるように「糞」を排出して少しでも身体を軽くしようとしているのではないでしょうか?


 そしてついに!!勢いよく大量の白い液状の物が排出されました。
 野鳥観察をしているとこの様に「糞」を飛ばすシーンは良くお目にかかることが出来ますが、特に猛禽類の場合が解りやすいようです。全てがそうなのかは解りませんが【ノスリ】やトビなどお馴染みの猛禽類のこうしたシーンは珍しくはありません。


 この後も引き続き観察したかったのですが、身軽になった【ノスリ】は腕が怠くなったので姿勢を変えている隙に飛び去ってしまいました。
 この後もホバリングする【ノスリ】に、枝の上から獲物を探しキョロキョロする【ノスリ】など観察機会が目白押しでした。これから暫くこうしたシーンが沢山見られるかと思うと楽しくなってきますね^^