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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

駒ヶ岳焼森歩道の補修

2011年09月30日
鹿角
9月26日、今日はボランティアファンドの助成による駒ヶ岳自然景観保護連絡会主催の焼森歩道の補修の日です。
助成主体である南八幡平PV奥州谷会長の呼びかけに秋田県から2名、仙北市から2名、日本植生(株)さんから2名、南八幡平を美しくする会から5名、PVホシガラスの会から11名、自然公園財団から1名、鹿角自然保護官事務所から2名の参加で作業を行いました。

 駒ヶ岳八合目避難小屋から焼森の現場までは少々距離がある関係で重い荷は遠慮したい方もいたようですが、山のような松杭・矢板、植生回復マットや道具類などを手際よく分担・ボッカ隊を編成して移動、早速歩道の補修作業が始まりました。

 焼森の作業は、昨年に続いて砂礫の土留めです。カケヤで杭を打ち込み、矢板を取り付け、土嚢を並べる作業です。特にPVの皆さんについては、スコップも唐鍬もカケヤもホーキの使い手も腰が決まっていて、それぞれの個性が丸出しでした。
先日、PVの方が、「今年もコマクサの盗採やカメラマンの踏み込みが目立って、このままでは駒ヶ岳が魅力のない山になってしまう」と憂いていました。心ない利用者に対して個々に様々な思いがあり、結論は自分の出来ることを行うだけ、ということになるのでしょうが、だからこそ、その仕事ぶりが印象に残りました。

 本日の作業は様々な立場の方達が大勢集まってくださいました。誰がではなく、みんなでやろうとの作業でした。
最後に集合写真を撮りました。ARが舞い上がるわけにはいかないと思い、無言でシャッターを押しましたが、「この山は俺たちに任せろ」とかけ声をかけたら握り拳を振り上げて「おー」と赤倉岳の方からこだまがかえるような大歓声があがったろうなと思いました。声を出すべきであったか、と後悔しています。


山のような資材を背に焼森の急坂を、荒い息づかいが聞こえてきそうです。

杭打ちと土嚢づくり、それぞれの得意な分担で、かかれ。

作業終了後の記念写真、撮影後にARの後悔がありました。