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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

藤里の自然アドバイザーから学ぶ!森と川と人のつながりを体験キャンプ

2011年08月11日
白神山地
先週末の8月5日(金)~7日(日)に第2回子どもパークレンジャーのキャンプを開催しました。
第2回は白神山地がある藤里町の山と川を2泊3日で堪能してきました!
今回は白神山地のガイドもしている斎藤自然アドバイザーに案内してもらいました。

1日目は世界遺産センター藤里館にみんなで集まって開会式。
全部で17人の子どもが参加してくれ、福島や仙台から来ている子どもたちも、第1回目のキャンプから連続で参加してくれました。
遺産センターで白神山地について学んだ後、さっそくキャンプ場に移動。
みんなで協力してテントをはった後は岳岱自然観察教育林へ。



みんなでブナ林を散策し、普段見ることのできない大きなブナを見たり、沸き水を飲んだりして、白神山地の自然を体験することができました。

夕飯のときには斎藤自然アドバイザーが採ってきてくれたミズ(ウワバミソウ)で秋田県ならではのミズたたきを作ってくれました。みんなで剥いたミズではミズの漬け物も作ってくれました。
カレーと一緒に美味しくいただきました!


2日目にはなんと、1000m級の藤里駒ヶ岳に登りました!
とても暑い日だったのでみんなへろへろになりながら登りました。
登山道は階段がたくさんあり登るのは大変でしたが、山頂近くなり、周りの山の景色が見え始めるとだんだん元気に。
全員で登頂することができ、山頂では広大な山々が広がる景色に感動!
みんな「頑張って登って良かった!」と言っていました。


斎藤自然アドバイザーや、ボランティアで参加してくれた学生さんに山の名前も教えてもらいました。
ご飯を食べてから、登りとは別のコースで下山。田苗代湿原では、ツキノワグマがミズバショウを食べた痕や、大きなクマの糞を見て驚いていました。



帰りには、冷たい湧き水でのどの渇きをいやしました。
岳岱での湧き水の美味しさに味をしめた子どもたちは、わらわらと滝を登っていっていました。



夕飯ができるまでの間は、みんなでお風呂代わりに川へ。
シャワー代わりに子どもも大人も水をかけ合ってはしゃぎ、川の流れに流されてキャッキャ言っていました。
キャンプ場のすぐ近くの川は、景色がとても良く子どもたちも「キレイな場所だね。来て良かった」と言ってくれました!


3日目にはテントを片付けてから七座山へ。



とても太い秋田天然杉や、その杉と人との関わりについても斎藤自然アドバイザーが教えてくれました。

今回のキャンプでは奥山の藤里駒ヶ岳や岳岱のブナ林・田苗代湿原、里山の秋田の天然杉とまったく違う自然を体験することができました。
毎日川で遊んで、山も歩いて子どもたちもとても「楽しかった」と言ってくれました!

第3回の子どもパークレンジャーは12月に開催します。次はどんな体験ができるのか今からとても楽しみです!