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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

どっちでもチョウトンボ

2011年07月26日
秋田
 このところ・・・森吉を歩くとヤブ蚊に悩まされ、大潟に行くと強い日差しに悩まされ、私の身体は虫さされ痕と日焼け痕でボロボロです。痒いやらヒリヒリするやら・・・


 今日は私の主な仕事先である森吉と大潟を巡視した際に両方で見つけたトンボの話題です。

 秋田県内では夏の盛りを迎えると各地で赤とんぼが群れをなして飛び回る光景が見られます。窓を開けているとビルの中でも自宅でも何処にでも入り込んできてしまうほどで、車を運転する時もトンボをひかないように気をつけなければなりません。
 勿論大潟でも森吉でもノシメトンボ、ナツアカネなどの赤とんぼが、たくさん飛んでいます。これらアカネ属のトンボは以前にも紹介しました。その他にもオニヤンマなど標高0m以下の湿地帯と標高600~800mの高原地帯では意外にも共通するトンボが見られます。その一つが今日紹介する【チョウトンボ】です。



 大潟で見つけた【チョウトンボ】です。標高-1~2mの特別保護地区内の水辺や大潟村の外周をなす承水路沿いで見ることが出来ます。数は多くはありませんが飛び方や身体の色等とても目を惹く存在です。
 毎年必ず観察できる存在ですが、見つけるとちょっと嬉しくなる存在でもあります。
 


 森吉で見つけた【チョウトンボ】です。このエリアで見たのは初めてでした。親しくしていただいている方から『あの池には色んなトンボがいるから見ておいた方が良いよ』と教えていただいてから時々足を運んでいる通称「蜻蛉池」(←こう呼んでいるのは私だけかも知れませんが・・・)に1頭だけいました。周りには他の色んなトンボがいましたがやっぱり目を惹く存在でした。


 【チョウトンボ】は明るい開けた場所を好む傾向があるそうです。確かに2頭とも見つけた場所は周囲には高い木も少なく開けていて、観察した日は暑い日差しがガンガンと照りつける日でした。
 暑さ対策をしっかりして、低湿地や平地の水辺あるいは高原地帯の開けた水辺など【チョウトンボ】が好みそうな場所に出かけてみてください。きっとヒラヒラと優雅に舞っている【チョウトンボ】に出会えますよ。でも【チョウトンボ】は他のトンボに比べて羽が非常に(蝶々のように・・)デリケートなんだそうです。なので捕まえて手にとるのは遠慮した方が良いかもしれません!