東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

休暇村 乳頭温泉郷にて

2011年07月21日
鹿角
 7月17日・18日は休暇村乳頭温泉郷の50周年記念イベントでした。
乳頭キャンプ場の特設会場に様々なアーティストの皆さんを迎え、東日本大震災復興チャリティーイベントとして、「ブナの森コンサート」や自然観察会など様々なイベントが開催されました。

 私たち(パークボランティア+AR)の担当は子供達に木登りを体験させてあげよう、との企画のズバリ「木登り体験」コーナーです。
ギャラリーの注目を得やすく、枝振りがよく登りやすい木の選定をしました。安全の確保のためザイルを取り付け、ハーネスをセットして、あっという間に準備完了です。
ただし、ここから、かつては少年であったPVの皆さんのアレンジが始まりました。
到達地点に鐘を取り付けよう、ご褒美としてヨーヨーをとりつけよう、アルプスの少女ハイジ風の大きなブランコを作ろう、などです。
 
 挑戦した子供さん達、最初はおっかなびっくりでしたが、到達地点の鐘が鳴ると、木の下の大勢のギャラリーからは一斉に「おー」との歓声があがりました。
子供につられて挑戦したお父さんの姿はとてもかっこよく映ったに違いありません。

 しかし、私がここで一番感動したのは、PVの方達の、その場その場でのアイデアのバージョンアップのことです。
木に取り付けた鐘は業務用缶詰の空き缶(ハンマー代用のスプーン付き)、褒美のヨーヨーは売店から借用、しかも難易度の高いところへの取り付け、ハイジ風のブランコを試乗したPVに対して周りのPVからは「アルプスのハイ爺」だとか「アルプスの廃人」だとかのヤジが飛んでいました。
少年の心を持った方達と言えば私がヤジられそうですが、頼もしい山の職人達の一場面を是非、日記に記したいと思いました。

私はこの4月に着任した(新人?)のARです。早くデビューしなければと思いつつ、今になってしまいました。自分もそうでありたいという思いを込めて機会あるごとに「山の職人」の姿を紹介していきたいと思います。

 
 


やさしさに包まれて、「ブナの森コンサート」

木の下のギャラリーは好きなことを言うけど、

「アルプスの少女ハイジ」風のブランコに乗った勇姿