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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

『AR写真展のお知らせ』と『何度も何度も・・』

2011年07月04日
秋田
 現在、南秋田郡五城目町の『秋田県環境と文化のむら 自然ふれあいセンター』において『東北アクティブレンジャー写真展「心に残る風景」』を開催中です。東北各地の10名のアクティブレンジャーが自分たちの所管地の中から自分の心に残っている風景や皆様の心にきっと残るであろう風景を集めた写真展です。どうぞご覧下さい。





 そして、森吉山野生鳥獣センターでは東北アクティブレンジャー写真展のスピンオフ企画、宮古アクティブレンジャー写真展『美しいこの光景は必ず復活します!!』を開催中です。過去3年間の宮古自然保護官事務所の高屋敷ARの写真を展示し、そこ場所の現在の情報を加えて展示してあります。
 宮古を初め『被災した各地の、復興の道は果てしない』というイメージを持っている方が少なくはないようです。しかし現地では震災に影響を受けていないところもあります。例えば浄土ヶ浜VC前の駐車場から散策できる臼木山などはその一例です。また被災された皆さんが懸命に頑張って頑張って頑張って、観光客やハイカー達を迎える準備が整いつつあるところもあります。例えば浄土ヶ浜の観光船は今月16日に待望の再開を予定しているそうです。こうした現状を少しでも知っていただけたら!そして懸命に頑張っている観光地などへ足を運んで貰えるように!との思いを込めて開催しています。是非ご覧下さい。






 懸命に頑張っている姿というのはどうしてこんなにも心を打つのでしょうか?それは人間だけではなく先日、巡視の時に観察した【モズ】にも同じような感覚を持ちました。もしかしたら・・私は感傷的になっているかも知れません。。

 森吉山麓高原内で多くの【モズ】達が繁殖中であることは以前この日記でもお伝えしました。現在はそれが佳境に入っていて、親鳥達が懸命に餌を運ぶ様子が観察できます。一日に何度運ぶのでしょうか?私が観察した時はオスもメスも入れ替わり立ち替わりで(概ね)5分と開けずに餌を運んできました。

 オスの【モズ】がちょっと休憩(?)したところです。夕方になって疲労が蓄積していたのでしょうか?それとも日が暮れるまでもう一頑張りするためでしょうか?


 よくみると・・・【モズ】の鮮やかなオレンジ色の羽がなりを潜め、灰色の地味な装いに替わっているではありませんか。巣のありかを周囲に悟られないようにヤブを潜って何度も何度も巣に餌を運んだからでしょうか?頭や背中部分の羽が擦り切れてきているようです。同一個体とは言い切れませんが同じ場所で数週間前に撮影した物と比べて、オレンジ色部分が無くなり灰色部分が拡大しているのが解りました。ストレッチしている時に見えた他の部分の羽も随分とボロボロになっていました。野鳥達にとって繁殖って大事業なんですね。