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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

蔦野鳥の森のモリアオガエル

2011年06月20日
十和田
 6月に入って鳥たちの囀りすら遮るようにエゾハルゼミが鳴きだし、白い花たちが咲き始めるとカエルも賑やかになってきます。沼めぐりの小路を歩いていると、各スポットでアズマヒキガエルやヤマアカガエル、モリアオガエルと思われるカエルたちの声が聞こえてきます。

 特に蔦温泉売店横から入ってすぐの瓢箪沼はモリアオガエルの繁殖地となっており、沼に張り出した木々の枝先にはモリアオガエルの泡状の卵塊が鈴なりになっています。コココココ…というモリアオガエルの声も盛んに聞かれるのですが姿は見えず・・・。
 去年は日照りが続いて、雨の降った昼間に産卵する姿も見られたのですが今年はちゃんと夜に産卵しているようです。そのせいか去年より卵塊の数が多いようにも感じます。無事多くのカエルたちが産卵できたということですね。



モリアオガエルの卵塊



 それと「え、なんで?」と思うことがあったのでご紹介します。

 沼めぐりの小路のだいたい中間地点にある長沼は入り込む沢水等はなく、毎年雪解け水で水量が増えてその後徐々に減っていく大きな水たまりの沼です。

 ここ数日の雨で増えていた水かさが一気に減ったからなのか、陸の倒木の陰にナマズがいました。しかもまだ生きていて、いつ打ち上げられたのか、そもそもなんでこんなところにいるのか、びっくりです。



 一応水の中に戻して様子を見ていたら、徐々に元気になっていったようでした。最後まで見守ることはできませんでしたが、無事復活していたらいいなと思います。


 それにしてもそんなに水が減る時間が早かったのでしょうか?気になります。