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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

6月の珍事?

2011年06月06日
秋田
 6月は『環境月間』です。今年は例年以上に環境への関心が高まっている事もあって私の周囲でも様々な取り組みが行われているようです。皆さんの周りでも何か企画されているかも知れませんよ。



 例年であれば冬に飛来したカモ達は3月の末頃から北帰行をはじめ、徐々に数を減らしていき、ここよりも南で越冬していた群れを見送るのが大体ゴールデンウィーク頃で、それを過ぎると鳥相は一変して観察できるカモはカルガモだけになるところですが・・・今年は6月に入ってもカモの群れを観察することが出来ます。
 一つはコガモ。これは越冬中からゴールデンウィーク頃まで継続して観察できる種です。一時姿を見ない日が続いたので「もうみんな帰ったかな?」と思っていましたが未だに10羽程度の群れが観察できます。
 コガモだけでも「今年は随分と遅くまで残っているな~」と思っているのですが、それだけに留まらないのです!!


 上から順に【ヒドリガモ】【ハシビロガモ】【ヨシガモ】です。
 【ヒドリガモ】に関しては真冬でもその姿を見ることが出来ますが、【ハシビロガモ】はどちらかと言えば『春先に立ち寄っていくカモ』というイメージで、【ヨシガモ】に至っては更に数が少なく、観察できる期間も短いようなので『稀に中継中の個体が観察できる』と言ったイメージです。
 それが今年はゴールデンウィーク頃にやって来たこれらのカモ達が6月になっても居着いている状態です。飛来した当初は、『今年も【ヨシガモ】が来たな~。いつ頃まで見られるかな?』なんて思っていましたし、話していたのですが・・・まさかここまで残るとは。

 『何時居なくなってもおかしくはない』と思いながら1ヶ月以上が経過しました。こうなると・・・『もしかして繁○×△・・』なんて欲(?)が出てき始めますが果たしてどうなんでしょうか?周囲では既にカルガモの雛の姿を確認することが出来ています。詳しいことは解りませんが、そろそろ6月と言えばカモ達の繁殖期はもちろん、換羽期となって翼の羽が抜けて一時的に飛べなくなる頃ではないか?と思うのですが・・・
 

 この時期まで【ヨシガモ】がペアで数組観察できているだけでも珍事かと思うのですが、その周囲に【ヒドリガモ】【ハシビロガモ】がやはりペアで何組も観察出来ているこの状況は相当な珍事では無いでしょうか?
 もしかしてもしかして・・・もっともっと驚くような事が起こるかも知れません。さてさてこの『6月の珍事』はいつまで続きますかね?? ^^楽しみです。