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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

仲睦まじい姿

2011年05月30日
秋田
 6月より東北各地のビジターセンター等で『東北アクティブレンジャー写真展』を開催します。現在各地のアクティブレンジャーが鋭意準備に取りかかっています。
 そして被災地である岩手県宮古市にある浄土ヶ浜ビジターセンターなどでも開催します。自らも被災して本当に大変な中、宮古自然保護官事務所の高屋敷ARも一生懸命準備をしているそうです。詳細に付きましてはリンクをご覧頂き、是非とも足を運んでいただきますようお願いいたします。



 先日、この日記をいつもご覧になって下さっている方に『森吉がシーズンインすると野鳥のネタは少なくなるんですか?』との指摘を受けました。ようは「森吉でも野鳥の話題をもっと取り上げて欲しい」というリクエストのようでしたので今日はそれにお答えして、森吉山野生鳥獣センター周辺で姿を見かける機会の多い【モズ】を取り上げました。



 【モズ】と言えば、繁殖期以外にはオス♂もメス♀もそれぞれに縄張りを持ち単独での行動が基本のようです。森吉での観察もほとんどは単独での観察になりますが、現在は繁殖ですからペアで過ごす様子をあちこちで観察することが出来ます。


 同じ枝に寄り添って止まる【モズ】のペアです。この一帯には何組の【モズ】がいるのでしょうか?現在、森林再生事業を行っている開けた場所には必ずと言っていいほど【モズ】の姿が見られます。どうやら木々の生い茂っていない開けた場所との周辺に林や森が広がる環境がお気に入りのようです。

 この巡視の時は、ちょうどペアリングの真っ盛りだったようで求愛給餌をする様子が見られたり、メス♀の横でオス♂がちょっと変わった”ポーズ”や”動き”を見せていました。
 あれから数日経っていますから今頃は巣作りが行われている頃でしょうか?早めに成立したペアはもう抱卵している頃でしょうか?


 ”小さな猛禽”などと称され少々荒々しいイメージのある(?)【モズ】ですが、現在は雌雄が仲良く寄り添う姿が見られたり、もう少しすると育雛のために懸命に餌を運ぶなど甲斐甲斐しい姿も観察できると思います。しかもその場所は道路の直ぐ脇であったり、建物の近くであったりと驚くほど身近な場所だったりします。

 現在は【モズ】意外にも多くの野鳥達が繁殖期を迎え、新しい命を育むために懸命になっています。そんな時期に私たち人間の活動によって彼らの繁殖を阻害するようなことがないように気をつけたいものです。