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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

僅か30分のクリーンアップ

2011年05月25日
秋田
 昨日、報告しました野鳥観察会を終えて、管理棟に戻る道すがら、総勢15名でクリーンアップ活動をしました。毎年この時期の野鳥観察会では参加者の皆さん講師の皆さんにもお願いして道ばたのゴミを拾っています。


 今回ゴミを集めたのは水門から管理棟までの僅か300m位でしょうか?時間も30分程度と短めでしたが・・・・


 ある講師の方は『毎年やってるんだから減ってきてるだろう?』と言って活動を始めて下さいました。この様に草丈が伸びてきたのでゴミ自体は目立たなくなって来ていますがゴミが減っているわけではありません・・・。
  

 側溝に手を突っ込んだり、ヤブを漕いで土手を下ったりしながらゴミを集めていきます。
 この日、目立ったのはやはり空き缶やペットボトル、弁当の殻。更には雑誌やマンガがまとめて捨てられていた箇所もありました。ある参加された方からは『これはもうポイ捨てのレベルではないね!!』と半ば憤りを抱きながらの感想が聞かれました。


 そんなこんなで・・・僅かな距離と時間にも関わらずこれだけのゴミが集まりました。ちなみに、大潟村が定期的にクリーンアップ活動をしています。村内の自然保護団体もクリーンアップ活動をしています。微力ながら私も時間を見つけてクリーンアップ活動をしています。にもかかわらず・・・ゴミが減ることはありません。なんとも残念なことです。

 以前、県外から来られた方に『こんなにたくさん鳥が見られて、素晴らしい環境だと思うんだけど・・・ちょっと目線を落とすとゴミが目立つね・・・それだけが残念でならないね。』と言われたことがあります。その悪評を覆すべく、多くの方々が活動しているのですが・・・。

 ところで・・・こうしてクリーンアップで集められたゴミがどの様に処理されているかご存じですか?各自治体によって様々な対応があるかと思いますが、大潟村の場合、燃えるゴミに関しては余程泥などが付着していなければ通常の「燃えるゴミ」として処分できますが空き缶やペットボトルに関しては汚れが酷かったり、泥などが入り込んでしまうと通常の処理が出来なくなります。そうなると埋め立て処分と言うことになってしまいます。空き缶やペットボトルは所定の処分方法では『資源』となるんですけどね。



 環境省では毎年各自治体等と連携して『全国ごみ不法投棄撲滅運動』を展開しています。本来はこの様な運動をしなくてもイイ社会が理想ですが現実はそうではありません・・・。恐らくは、ゴミを捨てる方も悪いことだと自覚しているはずです。なので不法投棄が無くなる日がきっと来ると思うのですが・・・。