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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

水浴び ~カワラヒワ~

2011年05月19日
秋田
 5月は業務に関する関係機関との打合せや、各種会議が多く、私もいつもとは違った服装をすることが多くなっています。今日も会議があり、本来ならばスーツにネクタイで出席するべきかも知れませんが、現在は前倒しして実施しているクールビズ期間中なのでノー上着&ノーネクタイで参加しました。私などは着る機会の少ないスーツで会議に出席するよりも頭も冴えて、集中も出来たような気がします。



 はい。今日の日記はリラックスしているようで、実は重要な行動である「水浴び」です。これまでに何度かこの日記で野鳥達の水浴びシーンを取り上げていますね。今日は【カワラヒワ】の水浴びです。





 【カワラヒワ】達は既に番形成が済んでいて、巣作りを行っているのも見ましたし既に本格的な繁殖活動の最中だと思っていましたが、この水場にはペアでやって来ました。
 はじめ、私に対して警戒するようにこちらの様子を伺っていた【カワラヒワ】達ですが、暫くすると1羽が短い水浴びをし、それをきっかけに本格的な水浴びへと変わっていきました。喉~腹、翼の下面など念入りに水浴びをします。次第に全身びちょびちょになっていく【カワラヒワ】達を楽しく観察していました^^

 ここは農道に出来た水溜まりです。周囲にはもうちょっと綺麗な水場がたくさんあるように思えますが、水深や周囲の環境などクリアすべき点が色々とあるようで・・・彼らが水浴びに利用できる水場は意外にも限られているようです。
 大潟草原鳥獣保護区内にもよく野鳥達が水浴びに利用する水場がありますが、そこで観察する時、あるいは昨日の日記のように渡り鳥が飛来してきた場所での観察、この時期の繁殖活動などを観察すると野鳥達の『場所への拘り』は強いものがあるな!と感じます。

 私たちも「好きな場所」「落ち着く場所」など大なり小なり「場所」への思いがありますが、野鳥達もそんな感覚なんでしょうかね?それとも「自室のいつも過ごす一角」とか「食卓の座席」くらいお決まりの「場所」なんでしょうか?野鳥達の「場所」に対する感覚が気になっている今日この頃です。