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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

人目を憚るコジュリン

2011年05月17日
秋田

 夕刻、事務所に差し込む夕日が眩しい今日この頃・・クールビズの効果を実感できる日が続いています。昨日は秋田県内でも官公庁を中心に例年よりも早いクールビズの取り組みが始まったと報道されていました。
 クールビズと言えば、軽装で業務に当たる事に特に注目が集まりますが、それだけではなく「エアコンの設定温度」「ブラインドで日差しを防ぐ」等と言った取り組み等も色々含めて"クールビズ"なんです。そして環境省では今年クールビズを更に深化させた「スーパークールビズ」を推進していきます。




 はい。愛鳥週間の期間は終了しましたがその精神は継続している。ということで・・・今日も野鳥の話題です。

 飛来当初、ソングポストで競い合うように囀りを響かせていた【コジュリン】ですが・・最近は何だか囀りの頻度も低いし、高い場所での囀りもしなくなっていました。
 これは既に番を形成して、繁殖行動に入っているのかな?なんて思っていました。 


 ヨシの穂先がソングポストであった【コジュリン】のオス。この微妙な眉毛にはなんとなく見覚えがあります!!それがこのところ、ヨシの中間くらいまでしか行かずに、その姿をしっかりとは見せてくれません。
 距離についてはさほど変化もないのですが何だか、人目を憚るような雰囲気を感じます。

 メス♀が何らかの行動をしているのでオス♂は監視役をしているのかな?と思い、オス♂を横目に見つつ、他の個体を探すと・・・


 いました。いました!!メス♀は地面辺りを歩いて移動していました。飛んだ方が都合が良さそうなものですが何かを警戒しているのでしょう(私かも知れませんが・・・)。
 その後も何度かこの周辺を歩いて、何か(巣材?)を運んでいる様子が観察できました。この時、オス♂は周囲の注意を引くように囀りをあげていました。これって【コジュリン】ペアの連係プレイでしょうか??


 いずれにしてもヨシ原では【コジュリン】が繁殖活動に入っています。現在は巣材を運ぶ段階のようなのですが、この様に非常に神経質になっています。この時期にむやみに周辺を歩き回ったり、巣の近くに長居をしては彼らの邪魔をすることになります。この時期の調査はこうした野鳥達の繁殖の妨げにならないように細心の注意を必要とします。観察は思いやりを持って行いましょう。