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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

白神山地の今を伝える!-番外編 目指せ!「白神、鳥マイスター」-

2011年05月12日
白神山地
5月10日から16日までは愛鳥週間(バードウィーク)となっています。
東北各所で愛鳥週間に併せた探鳥会や写真展、企画展が開催中です。
その中で私は、白神山地や西津軽周辺で活動される「日本野鳥の会 弘前支部」が主催している「連続探鳥会」に1週間参加しています。


観察会風景(日本野鳥の会 弘前支部の皆さん) photo 2011.5.12

集合時間は、am6:00。
私も、1時間早めに家を出て参加しています。

早朝の公園を約1時間半かけて散策し、鳥の姿や鳴き声から「どの鳥だったのか」「どんな鳴き声だったのか」を観察しています。
さらに双眼鏡や望遠鏡を使うことで、鳥の羽の鮮やかさや、雄雌の判断、食べている物、どのような行動をしているか詳しく観察します。


観察風景(松の新芽を食べるマヒワを探鳥中) photo 2011.5.12

5月上旬は、冬と夏の野鳥を見ることができる「お得」な時期とのことです。
12日現在でも毎日約30種の野鳥を観察することができました。
見つかる鳥の種類や数は天候や気温によって変わりますが、この公園ではこの時期、約40種を確認することができるとのことです。
私にとっては、新しい出会いに期待する毎日です。


オシドリ(右:雄、左:雌) photo 2011.5.12


ササゴイ(木の間で休息中?) photo 2011.5.12

さて、この時期の白神山地では、多くの鳥の姿や鳴き声を発見します。
5月以降は、多くの夏鳥を見る機会があります。
私たち白神山地のアクティブレンジャーやレンジャーは、「巡視」という仕事の中でどのような鳥がいるのか、探しながら白神山地を歩いています。
少しでも鳥が分かるように、今回のような探鳥会に参加し、鳥の姿や鳴き声を勉強しています。
また探鳥会では鳥の姿や鳴き声を覚えるだけでなく、どの環境にいて、どんな食べ物を食べ、いつ卵や雛を育てるのか、鳥についての様々な事を学んでいます。
私は、探鳥会で学んだことを白神山地遺産センターの展示や解説などでも活かそうと思い、毎回勉強しています。

皆さんも、鳥の鳴き声に耳を傾け、餌を食べる姿や求愛の姿を観察してみてはいかがでしょうか?
自分の中で、新しい出会いが生まれるかもしれません。