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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

開通

2011年04月28日
白神山地
4月27日に冬期閉鎖されていた暗門までの道が開通しました。
暗門は滝が観光地として人気がありますが、実は横を通り過ぎるだけで行ったことがありませんでした。
ということで、うきうきしながら行ってきましたが、当日はあいにくの雨。
事務所の周りではほとんど溶けていた雪も、暗門のあたりはけっこう残っていました。



今度はチェーンソーアートで作ったクマゲラを設置しました。
木の標柱の左側にちょこんとくっついている黒いのがクマゲラです。
この写真のときは仮設置でしたが本日、4月28日に設置しました。

この標柱からが白神山地の世界遺産地域になります。
みんなで入山マナーを守って楽しみましょう。
今回はあまり奥まで行きませんでしたが、次に行く頃には雪も溶け、様々な花が咲いているのではないかと、私も今から楽しみです。


帰り道に弘前大学の白神自然観察園によって、そちらも散策してきました。
池でこんな物を見つけました。



枝にくっついている白いあわあわした物がモリアオガエルの卵。
水中のぷにぷにしてそうな物がクロサンショウウオの卵です。

本州でこのような泡状の卵を産むカエルは、モリアオガエルとシュレーゲルアオガエルの2種類生息しています。
シュレーゲルアオガエルは地面のある場所に卵を産みますが、モリアオガエルはこのように水と、その水の上にせり出している枝などがある場所に産みます。
そのような枝に卵を産み付け、孵化してからはその真下にある水のなかにうまく落ちていきます。
この卵は水に浸かってしまっているため、孵化できるのかは私には分かりませんが、この池でたくさんのオタマジャクシが見られたらいいな、と思っています。

サンショウウオの卵の方ですが、青森県にはトウホクサンショウウオ・クロサンショウウオ・ハコネサンショウウオの3種類が生息しています。
流れのある川ではなく池・楕円形っぽい形に見えた、ということからクロサンショウウオの卵だと判断しました。
個人的に、サンショウウオの陸上をのたのた歩く姿が大好きなので、今度は成体を探しにまた観察に行こうと思います。