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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

赤、緑、黄

2011年04月21日
十和田
 19日の日記でお伝えした雪はその後も降り続け、積雪約20cmとなりました。水分を多く含んだしっとり弾力のある雪は、崩してしまえばあっという間に溶けていきます。先日の昼頃には道路の雪はほぼ無くなっていました。しかしその分くっつきやすく重い雪は、木々にくっついて枝ごと落ちたり、または幹ごと倒してしまうこともあります。春先の雪は落雪・落枝・倒木に、より一層の注意が必要となります。

 蔦にもそれくらい降ったと思われますが、果たしてどんな状況なのか見てきました。
 頭上の雪はある程度溶けて落ちていましたが、高いところから雪が落ちる音や一緒に枝が折れるような音はあちらこちらから聞こえていたので、常に上空に怪しい枝や雪の塊がないか確認しながら歩いていきます。

 さて、雪が降ったとはいえ暖かくなってきているこの時期。冬芽も徐々にほころび始めていました。



 ハウチワカエデの冬芽から、新芽が伸びてきています。新芽がほのかに赤く色づいていて、遠目からサクラのように見えました。
 冬芽が付いている枝も赤っぽいですが、これは去年の春の芽吹き以降に出てきた一番若い枝(一年枝・本年枝・当年枝)です。またハウチワカエデは花も赤く、秋には葉も赤くなります。分かりやすいですね。



 次にオオカメノキ(ムシカリ)。花芽が膨らんで、つぼみのようなものが顔をのぞかせつつあります。と、その下に緑色のアシナガグモ(ウロコアシナガグモ?)もいました。



 森の中で黄色を発見。マンサクかと思ったら、ヤマネコヤナギの雄花でした。

 来週には雪も溶けていることと思います。
 次行く時にはどんな発見・出会いがあるのでしょう。楽しみです。