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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

スズメの鳴き声

2011年04月14日
秋田

 大潟草原鳥獣保護区の一角にある建物周辺では【スズメ】達が賑やかに鳴き声を上げながら動き回っています。
 倉庫として使っていたらしきこの建物、今はさながら【スズメ】のコロニー状態になっています。南西の角地をゲットしたこのペアも盛んに巣材を運び入れていました。他のペアも柔らかそうな草をまとめて運び入れては直ぐに飛び去って次の巣材探しへ!今頃はもう巣が完成しているかも知れませんが暫くは賑やかな【スズメ】の集団繁殖地となりそうです。

 テレビの影響もあって大潟村の【スズメ】は注目度が上がっていますが近年、【スズメ】の羽数が激減しているなんて言われています。そんな中にあって大潟村では毎年たくさんの【スズメ】達が生まれています。もしかしたら「日本有数の【スズメ】繁殖地」かも知れません。



『スズメの鳴き声』



 2月7日深夜に発生した宮城県沖を震源とするとてつもなく大きな余震は秋田市内でも震度5強の揺れを観測しました。その次の日、友人が勤める職場では同僚がこんな話をしたそうです。少々私のアレンジが加わっていますが・・・

 『昨日の余震は酷かったよね~。停電してから慌てて懐中電灯探したりしてたんだけど、その時、天井からスズメの鳴き声がしてね。何羽もいるみたいだったけどスズメも大きな揺れで怖かったのかな?スゴイ鳴き声だった・・』と、大体こんなような話だったそうです。
 瓦屋根の屋根裏に巣があるのか?それとも塒なのか?解りませんが・・・スズメ】達も夜中にいきなり大きな揺れが来て、それが長く続いてパニックになったのかも知れません。折しも野鳥達は繁殖に入り、大潟草原鳥獣保護区でもアオサギやトビやハシボソガラス達が既に木の上の巣で抱卵しています。それらを見る度に「余震が続いているけど大丈夫なのかな?」等と心配してしまいますが、安定しているはずの家屋にいた【スズメ】が慌ててしまうほどですから木の上のアオサギ等は大パニックだったのではないでしょうか??


 大きな地震を経験したペットの中には余震の度にパニックになったり、落ち着かない様子を見せる事があるようです。実際に狂乱状態で吠えまくる犬も見ました。私たち人間は様々な情報を得てある程度対策を立てたり、不安を取り除く術があったりしますが、ペット達の感じている不安や恐怖は想像を絶している事と思います。この大震災では多くのペット達が被災しました。その対応のために「緊急災害時動物救援本部」が立ち上がって活動をしています。環境省ではその活動を支援すると共に様々な情報提供や情報収集を行っています。被災した人間の対応に比べて情報が少なく不安を感じていらっしゃる方も居ると思います。ご紹介するのが遅くなってしまいましたが、こちらにそうした情報がまとまっていますのでご覧下さい。

環境省HP『東日本大震災への対応について』『被災ペット対策』